「涇は渭を以て濁る」の意味(語源由来・出典)

涇は渭を以て濁る
【読み方】
けいはいをもってにごる
【意味】
美人がそばにいると、美人ではないことが際立ってしまうということ。また、善悪が明白になること。


何かすごいものが近くにあると、他のものがちょっと目立たなくなる、っていうんやね。ん~、比較って怖いねんな。
【語源・由来】
澄んだ川と濁った川が別々に流れている間は清濁の違いがよく分からないが、合流するとはっきりすることから。
【出典】
「詩経」
「涇は渭を以て濁る」の解説
「涇は渭を以て濁る」っていうことわざは、例えば、すごくきれいな人と、そうでない人が一緒にいると、その違いがすごくはっきりわかるようになる、っていう意味だよ。いいものと悪いものの違いが明らかになるときに使う言葉なんだ。
考えてみて、クリアな水が流れる川と、ちょっと濁った水が流れる川があるとしよう。それぞれ別々に流れてると、どちらが綺麗でどちらが濁ってるか、そんなに明確にはわからないかもしれないよね。でも、もし両方の川が合流して一緒になったら、そのクリアな水と濁った水の違いがすごく明らかになるでしょ?
それと同じで、このことわざは、何か2つのものが一緒になると、その違いがすごくわかりやすくなるっていうことを教えてくれるんだよ。
「涇は渭を以て濁る」の使い方




「涇は渭を以て濁る」の例文
- 窮地に陥るとその人の本性が出て、涇は渭を以て濁るとなる。
- 傾城の美女である彼女のそばにいると、誰しも涇は渭を以て濁る。
- 涇は渭を以て濁り輪をかけて不細工に見えてしまうのはいやなので、集合写真で美人の隣には立たない。
- ヒーローもののテレビ番組は、涇は渭を以て濁るように善悪が明白でわかりやすい。
- 涇は渭を以て濁るならいいけど、彼は良い人なのか悪い人なのか判然としない。
























例えば、とても綺麗な人がいると、その隣の普通の人がいっそう普通に見える、ということを表しているんだ。