【ことわざ】
他山の石以て玉を攻むべし
【読み方】
たざんのいしもってたまをおさむべし
【意味】
他人のつまらない言動を、自分の手本にするというたとえ。
また、自分の関係ないところで起きた事柄でも、自分にとって参考になることもあるということ。
【出典】
「詩経」小雅(しょうが)・鶴鳴(かくめい)
「它(=他)山の石、以て玉を攻むべし」
よその山から出た粗悪な石でも、それを砥石(といし)に使えば自分の玉を磨くのに役立つ。と、あることに基づく。
【類義語】
・人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
・人こそ人の鏡(ひとこそひとのかがみ)
・殷鑑遠からず(いんかんとおからず)
・前車の覆るは後車の戒め(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ)
【英語訳】
A whetstone for the wits.
The fault of another is a good teacher.
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「他山の石以て玉を攻むべし」の使い方
さっき、友だちが先生に怒られていたよ。
昨日のテストの時に、隣の席の人の解答を盗み見たらしいわ。
そ、そんなことをしてはいけないよね。ぼくも気を付けるよ。
他山の石以て玉を攻むべしというものね。
「他山の石以て玉を攻むべし」の例文
- この不祥事を、他山の石以て玉を攻むべしとすべきだ。
- 彼女の失敗を、他山の石以て玉を攻むべしとする。
- この事故を、他山の石以て玉を攻むべしとして、これから安全管理に努めなくてはならない。
模範の意味で使ったり、自分と関わりのないという意味で使ったりするのは誤り。
「先生の生き方を、他山の石以て玉を攻むべしとしていきます。」
「その事件は私とは、他山の石以て玉を攻むべしですよ。」
などと使うのは誤りなので、注意が必要。
「先生の生き方を、他山の石以て玉を攻むべしとしていきます。」
「その事件は私とは、他山の石以て玉を攻むべしですよ。」
などと使うのは誤りなので、注意が必要。
まとめ
他山の石以て玉を攻むべしというように、自分とは関りがないように思うことでも、参考になることはたくさんあるのかもしれませんね。