「兄たり難く弟たり難し」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
兄たり難く弟たり難し
【読み方】
けいたりがたくていたりがたし
【意味】
両者ともとても優れているので、優劣をつけにくいというたとえ。
例えば、二人の歌手がそれぞれすごく上手で、どっちが一番やねん!って言うのが選べへんくらい、って感じやね。
太丘の言葉として、「元方(げんほう)は兄為(た)り難く、季方(きほう)は弟為り難し」とあるのに基づく。両者の実力が伯仲(はくちゅう)しているので、元方を優るとも、季方を劣るとすることもむずかしい。太丘とは、元方と季方の父で、後漢の霊帝に仕えて争訟を巧みに裁いたといわれている。
【出典】
「世説新語」徳行
【類義語】
・双璧(そうへき)
・伯仲の間(はくちゅうのかん)
・いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
【英語訳】
The superiority and inferiority is not acquired which is superior.
一致している、資格があるという意味を表す。
「兄たり難く弟たり難し」の解説
「兄たり難く弟たり難し」という言葉は、ふたつのものや、二人の人がとても優れていて、どちらが上でどちらが下か、つまり、どちらが兄でどちらが弟かを判断するのが難しい、という意味だよ。
この言葉は、「世説新語」という古典文献の「徳行」という部分から来ているんだ。これを使って、ふたつのものや二人の人の間で、どちらがより優れているのかを決めるのが難しいというときに、その優劣の差が非常に微細であることを表現するんだ。
例えば、二人のアスリートが同じように素晴らしいパフォーマンスを見せた時や、二つの作品が同じくらいのクオリティがあると感じられる時などに使えるよ。どちらが上でどちらが下か、つまり、どちらがより優れているかを判断するのが難しいと感じる時にこの言葉を使うことができるよ。
「兄たり難く弟たり難し」の使い方
「兄たり難く弟たり難し」の例文
- 今回の選考で最後まで残った二つの作品は、どちらも素晴らしく兄たり難く弟たり難しだった。
- あの二人は仲が良いだけじゃなくて、とても優秀なんだ。兄たり難く弟たり難しということだ。
- 父はいつも、兄たり難く弟たり難しといって、兄とぼくのどちらも優秀だと褒めてくれた。
まとめ
兄たり難く弟たり難しというように、優劣をつけがたいほどに、両方とも優れているということは、素晴らしいことですね。
どちらも同じくらいの価値や素晴らしさを持っていることを示しているんだ。