【ことわざ】
芸は身を助ける
【読み方】
げいはみをたすける
【意味】
趣味で覚えた芸が、思いがけないときに役に立つことがあるというたとえ。
【語源・由来】
「いろはかるた」のひとつ。
もともとは道楽で覚えたものが、落ちぶれたときに生計を立てるものになるという意味。
昔は太鼓持ちを侍らせて遊んだ挙句に、見代を潰してしまい、結局は自分が太鼓持ちになったという例も少なくなかったことから。
【類義語】
・芸は身の仇(げいはみのあだ)
・粋が身を食う(すいがみをくう)
・芸は身を助く
【対義語】
–
【英語訳】
Learn a trade,for the time will come when you shall need it.
「いろはかるた」とは、いろは47文字に「京」の文字を加えた48文字で作られたかるたのこと。
地域により異なる。
江戸いろはかるたの他に、上方、大阪、尾張などがある。
地域により異なる。
江戸いろはかるたの他に、上方、大阪、尾張などがある。
落ちぶれてしまったときに、覚えていた一芸に救われるという意味があるので、本人を前にして使うのは避けたほうがよい場合もある。
「芸は身を助ける」の使い方

昨日久しぶりに、おじさんが遊びに来ていたんだ。

前に来た時には、仕事を探していると言っていたわよね。

うん。趣味でやっていた手品を、今では仕事としてやっていると話していたよ。

芸は身を助けるとなったのね。
「芸は身を助ける」の例文
- 彼は今は仕事で歌を教えているそうだよ。芸は身を助けるだね。
- 芸は身を助けることもあるのだから、なにかひとつでも覚えたらどうだい。
- 芸は身を助けるで、趣味で描いていた絵で今は生計を立てているよ。
- 彼女はとても字がうまかったから、今では字を教える仕事をしているそうだよ。芸は身を助けるということだね。
- 会社を辞めた時には、どうなることかと思ったけれど、芸は身を助けるで弾き語りをして生活をしているよ。
まとめ
なにかひとつでも芸を身に付けておくことで、芸は身を助くというように、いざという時に役に立つことがあるかもしれませんね。