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「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」の意味(出典)
【ことわざ】
兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ
【読み方】
けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ
「兄弟」は、「きょうだい」とも読む。
【意味】兄弟は家の中では喧嘩をするが、外部から侮辱を受ければ力を合わせて防ぐ。
「牆」は、垣根。家などの外側の仕切り。「鬩ぐ」は。争い合う。咎めて争う。「務り」は、侮り。
「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」ということわざは、普段は仲の悪い兄弟でも、外からの敵や危機に直面した時には力を合わせてそれを対処するという意味があるんだよ。
なるほどな!つまり、普段は兄ちゃんや弟と喧嘩してるけど、他の人が来て攻めてくると、一緒になって守るってことやな。
家族の絆って、ちょっとしたケンカや争いを超えて、外の敵には立ち向かえる強さがあるってことを教えてくれてるんやな。
【出典】
「詩経」
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「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」の解説
カンタン!解説
「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」っていうことわざはね、普段家の中でケンカばかりしている兄弟でも、外からどんな悪口やけなされたときは、一緒になってその悪口やけなしを防ぐ、っていう意味なんだよ。
つまりね、家の中ではケンカをしても、家族として一緒に外の敵に立ち向かう、っていう強い絆があることを示してるんだ。
「牆」っていうのは、垣根や家の中っていう意味で、「鬩ぐ」はケンカする、っていう意味だよ。だから、「牆に鬩ぐ」は家の中でケンカするってこと。そして、「務り」は「侮り」と同じで、侮辱やけなし、っていう意味なんだよ。だからこのことわざは、家の中での小さなケンカはあっても、外の敵には一緒に立ち向かうっていう、家族の絆の深さを教えてくれる言葉なんだね。
「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」の使い方
あの兄弟は喧嘩ばかりだね。
この前、弟が馬鹿にされているのを聞いたお兄ちゃんが、弟と協力して暴言を吐いた子をこらしめていたわよ。
兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐというやつか。
家族の絆は強いものよ。
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「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」の例文
- 普段仲が悪いのに、兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐように、いざとなると協力するんだから驚きだ。
- 兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐといい、結束した兄弟の力は侮れない。
- いがみ合う兄弟でも、兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐというから家族のことは侮辱しない方が良い。
- 磁石のS極とN極のように反発し合う彼らだが、兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐごとく敵意を向けられれば手を結ぶ。
- 兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐように、身内が身内をけなす分には構わないが、身内じゃない人からの批判には協力して戦い許さない。
「兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ」の文学作品などの用例
尤も軍部と政党乃至官僚とがいがみ合っているからといって、その対立をあまり正直に取ってはならない。鷸蚌の争いは漁夫の利ということもないではないが、兄弟牆にせめげども外その侮りを受けずという真理も忘れてはならぬ。(戸坂潤の現代日本の思想対立より)