「乞食の断食」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
乞食の断食
「乞食の断食、悪女の賢者振り」と続けてもいう。
【読み方】こじきのだんじき
【意味】
やむを得ずしたことを自発的に行ったように、ことさら取り繕うことのたとえ。
「乞食の断食」ということわざは、実はやむを得ずに行った行動を、自分から積極的に選んだかのように見せかけることを指しているんだよ。
あぁ、なるほどな。つまり、仕方なく何かをせなあかんかったけど、他の人には「わざわざそうしようと思ってやったんや」とか、偉そうに見せようとすることやな。
ちょっとしたごまかし技やな、これは。ちゃんと裏の事情を知ってる人には、すぐバレバレやけどね。
【語源・由来】
食べるものに事欠く乞食が断食していると言い張ることから。
【類義語】
・餓鬼の断食
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「乞食の断食」の解説
カンタン!解説
「乞食の断食」っていう言葉はね、本当は仕方なくやったことを、自分からやりたかったみたいに見せることの比喩(ひゆ)だよ。
例えば、お腹がすごく空いてるのに、何も食べるものがなくて、食べられない乞食がいたとしてね。でも、その乞食が「私は今日、断食してるんだ」とか言って、まるで自分の意思で食べないでいるみたいに見せるの。実は食べ物がないから食べられないだけなのに、わざと良いことをしてるみたいに見せかけるのさ。
だから、この「乞食の断食」という言葉は、実際は選択の余地がないのに、それをまるで自分の意志でやってるみたいに見せることを意味しているんだ。ちょっとしたごまかしや、見せかけを上手に使うことを表しているんだよね。
「乞食の断食」の使い方
何でバケツを持って廊下に立っているの?
修行だよ。自分で自分に課しているんだよ。
ははーん。また先生に怒られて立たされているのね。乞食の断食だわ。
ご名答です。
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「乞食の断食」の例文
- ボロボロの服なのにダメージがあるのがおしゃれだなんて、乞食の断食というものだ。おしゃれなダメージとボロボロは違うんだよ。
- ダイエット中だから水だけでいいとか、給料前でお金がないだけだろう。僕の前で乞食の断食をしなくてもいいのに。
- 中古しか買えないのに、中古で買うことが環境に優しいと言い張るのは乞食の断食だよ。
- 電気ガスが止められたのは支払えないからで、地球環境のためじゃないだろう。乞食の断食か。
- 明らかに失敗なのに、わざとだよなんて言い張るのは乞食の断食だ。格好悪い。