「此もまた人の子なり」の意味(出典)
【ことわざ】
此もまた人の子なり
【読み方】
これもまたひとのこなり
【意味】
どんな境遇の者でも同じ人間だからいたわるべきだということ。
「此もまた人の子なり」という言葉は、どのような背景や状況の人であっても、彼らもまた私たちと同じ人間であり、だからこそ、思いやりや慈しみを持って接するべきだ、という教えを込めた表現なんだよ。
なるほどな。つまり、見た目や境遇、環境がどうであれ、みんな同じ人間やってことやね。たとえば、すごいお金持ちの人や、全く違う文化の人でも、心の中はみんな一緒。だから、偏見持たず、お互いに助け合ったり、優しくしとけばええんやな。
人としての基本的な気持ちや思いやりを忘れずに、大切に接することの大事さを教えてくれる言葉やね。
【出典】
「蕭統」の「陶淵明伝」
中国、東晋末の詩人、陶淵明が彭沢の県令として単身赴任した時、郷里にいる我が子の世話をさせるための下男を一人送った。その時に添えた手紙の中のことば。
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「此もまた人の子なり」の解説
カンタン!解説
「此もまた人の子なり」っていう言葉はね、みんな違う家庭や背景から来てるけど、結局は同じ人間だから、優しくしなきゃいけないよって教えてくれる言葉なんだよ。
例えばね、クラスに新しく来た子がちょっと違う言葉を話したり、違う習慣があったりすると、みんなが「あれ?何で?」って思うことがあるよね。でも、この言葉を思い出すと、その子も同じ人間で、同じ気持ちを持っているってわかるんだ。
この言葉は、人として、他の人を大切に思う気持ちを大事にしようっていうメッセージが込められているんだよね。だから、他の人がどんな状態や境遇にいても、優しく、思いやりを持って接することを思い出させてくれる大切なことわざなんだよ。
「此もまた人の子なり」の使い方
カフェで離乳食が無料で提供されると、子連れが増えてうるさいからやめてという声が上がっていたね。
お気に入りのカフェを子連れに奪われる人の悲しさも、離乳食が無料で提供される上に外食しづらい子連れ家族が外食しやすくなる喜びもわかるわよね。
問題は、子供のいない人のひがみとか不寛容さって決めつけちゃうところだよね。
此もまた人の子なりと思わないとね。それぞれの立場がありそれぞれの考えがあり、思いやり合って生きないと分断された世の中になってしまうわ。
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「此もまた人の子なり」の例文
- 貧しいものも此もまた人の子なり。貧しいからと卑しんではいけない。
- 障害者に優しい此もまた人の子なりと考える世にしたい。
- 大昔の身分制度にいまだに縛られ差別するのはよくない。此もまた人の子なりだ。
- 肌の色で優劣を決められることが多いが、此もまた人の子なり。さかのぼればきっと起源は同じだ。
- 人間だけが理性を持ちながら同じ種で殺し合う。理性で、此もまた人の子なりと思いいたわりあうこともできるのに。