【ことわざ】
紅一点
【読み方】
こういってん
【意味】
男性の中に、女性がひとり華やかに混じっているというたとえ。
また、平凡な中に異彩を放つものがひとつだけ存在するということ。
【語源・由来】
「書言故事大全・花木類」は、宋の王安石(おうあんせき)の「石榴(せきりゅう=ざくろ)の詩」に、
「万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)、人を動かす春色多きを須(もち)いず」
人の心を動かすような春の景色というものは、多くのものを必要としない。生い茂る緑の中に、ただひとつ赤い花があればいい。
と、あることに基づくとされているが、その詩の存在は確かではない。
【類義語】
・万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)
・鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
・掃き溜めに鶴(はきだめにつる)
【対義語】
–
【英語訳】
Only woman. She is preeminent in many men.
「赤一点」と書くのは誤りなので注意が必要。
「紅一点」の使い方

うちのサッカーチームは、ともこちゃんの他はみんな男ばかりだよね。

そうね。女の子はひとりだけね。

紅一点なのに、試合にも出ていてすごいなぁ。

ありがとう。
「紅一点」の例文
- 彼女はこの会社の紅一点だが、営業成績はいつも上位でみんなに尊敬されている。
- 今回の乗馬の大会では参加した中で紅一点の選手が、見事に優勝杯を手にした。
- 彼女は紅一点として、次に無人島に散策する探検隊に参加が決まった。
- 地区大会では負けたことのないこのチームは、紅一点がピッチャーを立派に務めている。
- 次に公演される舞台の主役は、うちの劇団の紅一点に決まった。
まとめ
男の人の中に、女の人がひとりだけいると、特に華やかに見えるのではないでしょうか。
男の人が多く活躍する場所にも、紅一点と言わず、たくさんの女性が活躍できると良いのではないでしょうか。