「餅は餅屋」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
餅は餅屋
【読み方】
もちはもちや
【意味】
何事も、それぞれに専門家がいるので、まかせたほうがよい、素人はかなわないということ。
これは、プロの技術や知識を尊重するっていうメッセージがあるんやな。
【語源由来】
餅は、餅屋さんがついたものが一番おいしいということから。江戸時代後期の上方(京都)のいろはかるたの中で歌われています。
【類義語】
・海の事は漁師に問え
・蛇の道は蛇
・病は医者歌は公家
・山の事は樵に聞け
・弓矢の道は武士が知る
【対義語】
・左官の垣根
【英語訳】
There is a mystery in the meanest trade.
「餅は餅屋」の解説
「餅は餅屋」ということわざの由来はね、江戸時代のお話から来ているんだよ。そのころは年末になると、各家庭や近所の人たちが一緒になって、新年のための餅を作る習慣があったんだ。
でも、年末はどの家も大忙しで、自分たちで餅をつく時間なんてなかなかなかったよ。だから、そんな時には「貸つき屋」や「貸餅屋」に頼んで、代わりに餅をついてもらうことがよくあったんだ。
「貸つき屋」や「貸餅屋」っていうのは、その家の人たちが忙しい時に代わりに餅をついてくれる商売をしている人のことだよ。餅つきの依頼を受けたら、その日に大きな杵(きね)と臼(うす)を持って依頼者の家に行って、そこで餅をついてくれるんだ。
この貸餅屋がついた餅がすごく美味しかったから、「餅は餅屋」って言われるようになったんだよ。つまり、専門の人に任せた方が良い結果が得られるっていう意味になっているんだね。
「餅は餅屋」の使い方
「餅は餅屋」の例文
- 車のキズを自分で修理してみたけど、目立つので知り合いの修理屋にお願いしたら、さすが餅は餅屋だ。どこにキズがあったのか分からないほど綺麗になった。
- 餅は餅屋というように、どんなことでも、その道の専門家にまかせるのがいちばんよい。
- どんなに洗っても落ちなかった布団のシミが、クリーニング屋さんに出したらきれいに落ちた。さすが、餅は餅屋だね。
- 無理なことはやめましょう。餅は餅屋に頼んだ方が時間もお金も節約できます。
- 餅は餅屋だね。こんなに簡単なコードでデータ検索ができるとは知らなかった。
- どのSIMカードがコストと使いやすさでベストなのか、彼なら餅は餅屋で一番良く知っているはずだ。
一口メモ
餅は古代から珍重され、自分の家で作るものでしたが、江戸時代の随筆によると、元禄の頃に江戸に餅屋が登場したとか。
「類字名所狂歌集」に「花を見て葛団子までもしられけり餅は餅屋のよしの山哉」とあること「滑稽太平記」に「餅は餅やがよし、指し合いの事は此方にまかせよ」とあることなどから、ことわざになったという説があるそうです。
つまり、特定のことはその道のプロが一番うまくやる、ということを表しているんだ。