「生兵法は大怪我のもと」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
生兵法は大怪我のもと
【読み方】
なまびょうほうはおおけがのもと
【意味】
十分に身に付いていない知識や技術、少しばかりの知識や技術に頼ると、逆に大きな失敗をするという意味です。
これは、知識や技術はしっかりと身につけてから行動することの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
清水物語(きよみずものがたり)の中の言葉が由来です。
中途半端な知識や技術に頼ると大失敗をしますよ、という戒めですね。
「生兵法」は「未熟(不十分)な兵法」の意味。
「もと」は漢字にすると「元」「基」「本」と書きます。
【類義語】
・生兵法は怪我のもと
・生禅大疵のもと(なまぜんおおきずのもと)
・生兵法大疵のもと
・生悟り堀に落ちる
・生兵法は知らぬに劣る
・生物知り地獄に落ちる
【英語訳】
・A little learning is a dangerous thing.
・Crude tactics are the source of grave injury.
「生兵法は大怪我のもと」の解説
「生兵法は大怪我のもと」っていうことわざはね、ちょっとだけ知識を得たときに、それを使おうとすると、大怪我をしちゃうことがあるよ、っていう警告なんだよ。
「生兵法」っていうのは、ちょっとだけ聞いたり、見たりした武術のことだよ。だから、ちょっとだけ知っていることを頼りにしてしまうと、逆に危険なことになることがあるんだ。
このことわざの出どころは、昔の日本の本に出てくるんだよ。その一つが「清水物語」っていう本で、ここでは「何事も仏の方便にまかせ、正直なるこそよけれ。なま兵法は大疵のもとゐ」と書かれているんだよ。これは、「何事もお釈迦様に任せて、正直に行動するのが一番良い。ちょっとだけ知っている武術は、大きな怪我のもとだよ」っていう意味だね。
もう一つの本「吾吟我集」では、「中々にやめようさぎのなま兵法いぬにかまるるきずのもとひぞ」と書かれているんだ。「中途半端な武術だけでは、犬に噛まれて怪我をするよ」っていう意味だよ。
つまり、「生兵法は大怪我のもと」っていうのは、「ちょっとだけ知っていることを頼りにして行動すると、大怪我をすることがあるよ」っていうことを教えているんだね。だから、何かを学ぶときは、ちゃんと理解してから行動することが大切なんだよ。
「生兵法は大怪我のもと」の使い方
「生兵法は大怪我のもと」の例文
- その程度の腕前で師匠に挑戦するなんて止めておきなよ、生兵法は大怪我のもとだよ。
- 生兵法は大怪我のもとって言うだろ。素人が知ったかぶって手を出すと、とんでもなく大変な事になるだけだ。
- 現代のネット社会では簡単に情報が手に入るため、ちょっと聞きかじった情報を安易に披露してしまい、結果として嘘つき呼ばわりされてしまう。これは正に生兵法は大怪我のもとと言わざるを得ない。
- ちょっとばかり投資の本を読んだだけで自称投資家を気取ると、生兵法は大怪我のもとで、大きな損失を出してしまうだろう。