「猫の手も借りたい」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
猫の手も借りたい
【読み方】
ねこのてもかりたい
【意味】
とても忙しいので、誰でも良いから手伝って欲しいという意味です。
猫の手が役に立つか立たんかは別として、それくらい困ってるってことや。これは、忙しさのピークを表してるんやな。
【出典】
近松門左衛門作の浄瑠璃「関八州繋馬」とされます。
【語源由来】
昔、猫はあまり役に立たない動物と思われていて、ネズミを捕る以外は役に立たない猫でも、手伝って欲しいほど忙しいということから。
【類義語】
・犬の手も人の手にしたい
「猫の手も借りたい」の解説
「猫の手も借りたい」っていう言葉、元々は、有名な人形浄瑠璃(じょうるり)の作家、近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)が書いた作品「関八州繋馬」からきているんだって。この話の中で、「上から下までお目出度と、猫の手も借りたい忙しさ」という一節が出てくるんだ。
なんで「猫の手」なのかというと、猫が得意なのはネズミを捕ることだけど、猫の手は小さくて、細かい作業には向いていないよね。だから、本当に忙しくて、たとえそんなに役に立たないかもしれない猫の手でも借りたいほど、ということを表しているんだ。
だから、「猫の手も借りたい」って言うときは、「どれだけ手伝ってもらっても足りないほど、すごく忙しい」という意味になるよ。
実際には猫の手は人間の手ほど器用ではないけれど、それでも借りたいというほど忙しいという意味だから、それだけでなく、「どんなに小さい助けでもありがたい」や「手に負えないほど大変な状況」などの意味も含んでいるんだよ。
「猫の手も借りたい」の使い方
「猫の手も借りたい」の例文
- コメダ珈琲の選べるモーニングは美味しくてお得とあって、11時まではお客がひっきりなしに来るので猫の手も借りたいほどお店は忙しい。
- 秋頃までは暇を持て余していたのに、年末になって急に猫の手も借りたいほど忙しくなった。
- クリスマスにはケーキ屋さんにケーキを買いに来る客がたくさん来て、どの店も猫の手も借りたいほど忙しい。
- 憧れだった漫画家になれたのは良いけど、猫の手も借りたいくらい毎日締め切りに追われて疲れてしまった。
- 会社の株が2部に上場したおかげで企業価値が上がり、今や猫の手も借りたいほど忙しくなった。
- 夏のボーナス商戦が始まり、大々的なセールを行っているので、お店は猫の手も借りたいほど忙しく繁盛している。
【注意!】間違った例文
❌「猫の手も借りたいほど忙しいので手伝ってください。」
「猫の手も借りたい」を英語で言うと?
「猫の手も借りたい」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
I’ll take all the help I can get.
- 直訳:手に入れられる全ての助けを取る。
- 意味:もらえるだけの手助けを頂く。
I’m desperate for any help.
- 直訳:どんな助けに対しても必死だ。
- 意味:どんな助けでも、もらう為に必死だ。
extremely busy
- 意味:とても忙しい