「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず
【読み方】
ねずみはかべをわするともかべはねずみをわすれず
【意味】
害を与えた方は忘れるが、与えられた方はいつまでも忘れず恨みを抱き続ける。


加害者は行為を忘れても、被害者はそのことを忘れへんってことやね。これは、被害を受けた人の記憶や恨みがどれだけ深く残るかを示す言葉やわ。
【出典】
「越絶書」
【語源由来】
ネズミは以前かじった壁のことなど忘れているが、壁についた跡は消えないことから。
「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」の解説
「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」というのはね、ネズミが壁をかじっても、ネズミ自身はそのことをすぐに忘れてしまうけれど、壁はネズミにかじられた跡が残って忘れることができないっていうことを言っているんだよ。
たとえば、学校で誰かが他の子にいじわるをしたとして、いじわるをした子はすぐに忘れるかもしれないけど、いじわるされた子はそのことをずっと覚えているでしょ。それが「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」っていうことなんだ。
このことわざは、人にしたことはその人にとっては大きな影響を与えることがあるって教えてくれるんだよ。だから、人に対して優しくすることが大切なんだね。他の人に傷を残さないように気をつけることが重要なんだよ。
「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」の使い方




「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず」の例文
- DVをした夫は何事もなかったかのようにふるまっているが、鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず、私は忘れず離婚のチャンスを狙う。
- 三年目の浮気なんて大目に見てよというけど、鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れずというように、された側は忘れないよ。
- 鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れずというから、戦争で勝っても負けた側から永遠責任を問われることになるからやめた方が良い。
- 人を敵に回さないよう生きないと、鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れず生涯恨まれることになる。
- 他人を蹴落としながら今の地位まで上り詰め、正直誰を蹴落としたかなんて覚えていないが、友人から「鼠は壁を忘るとも壁は鼠を忘れずというから、報復を警戒した方が良いよ」と警告された。























