「糠を舐りて米に及ぶ」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
糠を舐りて米に及ぶ
【読み方】
ぬかをねぶりてこめにおよぶ
【意味】
害がだんだん大きくなること。領土を削り取られ滅亡に至ること。
このことわざは、最初の小さな問題にも注意を払うことの重要性を教えてくれてるんやな。始めの小さな問題を放置すると、結果としてもっと大きな問題が生じるってことや。
【出典】
「史記」
【語源由来】
害虫が米の外側のぬかをなめつくすと、次は米を食うようになるという意から。
「糠を舐りて米に及ぶ」の解説
「糠を舐りて米に及ぶ」ということわざは、「史記」呉王濞伝から来ており、最初は小さな被害や問題から始まって、徐々に大きなものへと発展していく様子を表しているんだよ。
この言葉は、文字通りには、糠(米を精米する際に出る外皮)をなめ尽くした後、次に米にまで手を出すという意味だけど、これを比喩として使って、問題や被害が段々と拡大していく様子を表現しているんだね。
たとえば、小さな嘘が徐々に大きな嘘に発展したり、最初は些細な問題だったものが、放置することで大きな問題になることがある。このように、初めは小さなことでも、時間が経つにつれてより大きな影響を及ぼすようになることを「糠を舐りて米に及ぶ」と表現するんだ。
このことわざは、小さな問題を見逃すと、やがて大きな問題になる可能性があるということを教えてくれる言葉なんだね。初期の段階で問題に対処することの重要性を示唆しているんだ。
「糠を舐りて米に及ぶ」の使い方
「糠を舐りて米に及ぶ」の例文
- 居候させてあげたら、糠を舐りて米に及ぶように家を乗っ取られ、僕が家を出ることになった。
- 糠を舐りて米に及ぶから、子育ては小さな問題も見逃さず丁寧に子供と向き合う。
- 彼が我が社の株を買っていることは知っていたが、糠を舐りて米に及ぶごとく過半数の株を取得されてしまった。
- 糠を舐りて米に及ぶこともあるから、物事を軽く考えない方が良い。危機意識を持って、問題が小さいうちに対処するべきだ。
- 山くらいくれてやると思い侵攻に対して反撃しないでいたら、糠を舐りて米に及ぶみたいに国を奪われた。