「尾を塗中に曳く」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
尾を塗中に曳く
おをとちゅうにひく
【意味】
高位高官になって身体の自由がうばわれるよりは、低い身分でも自由に暮らす方がいいということ。
人生って、自分で道を選んで進んでいくもんやから、このことわざ、すごく共感できるわ!
【出典】
荘子
【故事】
中国戦国時代、荘子が楚王から仕官を求められたとき「亀の身になってみれば、亀は殺されて亀卜に用いられて神聖視されるよりは、泥の中に尾を引きずって歩いてでも生きている方を望むだろう」といって断ったという故事から。
「尾を塗中に曳く」の解説
「尾を泥中に曳く」っていう言葉は、ちょっと難しいかもしれないけど、すごく面白い故事があるんだよ。昔々、荘子という賢い人がいてね、国の王様から「うちで働かない?」って言われたんだ。でも、荘子は「うーん、亀だってね、人々に尊敬されるために殺されるより、泥の中で尾をひきずってでも生きていたいって思うだろうな」と言って、断ったんだよ。
この話の意味はね、大金持ちになったり、高い地位につくことよりも、自分らしい生き方を大切にすることがいいということなんだよ。たとえ貧しくても、自分の自由を大切にして、安らかに暮らす方がいいということを教えてくれているんだ。
だから、もし誰かが「お金持ちになりたいな」と言っても、このことわざを思い出して、自分にとって本当に大切なことは何か考えてみるといいかもしれないね。自由で楽しい生活を送ることが、時にはお金や地位よりも大切だってことを、このことわざは教えてくれるんだよ。
「尾を塗中に曳く」の使い方
「尾を塗中に曳く」の例文
- 肩書きのせいで思うように働けなくなるなら、尾を塗中に曳く。
- 出世すればするほど足の引っ張り合いで仕事どころではなくなる。尾を塗中に曳くのが気楽でいい。
- 僕はいつまでも現場で働きたい。尾を塗中に曳く方が性に合っている。
- あえて出世コースから外れ尾を塗中に曳く。
- ごますりご機嫌取りなんて真っ平ごめん。低い賃金低い地位でも尾を塗中に曳くのを選ぶ。
この言葉は、豊かさよりも自由と自尊を重視する人々の心情を象徴しているね。