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【魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ

「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」の意味(語源由来・類義語)

意味
【ことわざ】
魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ

「下種」は、「下衆」とも書く。
「魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ」ともいう。

【読み方】
さかなはじょうろうにやかせよ、もちはげすにやかせよ

【意味】
魚や餅の上手な焼き方をあらわす語。また、仕事は適材適所が大事だということ。

「上臈」は、身分の高いご婦人。「下種」は、身分の卑しいもの。
ことわざ博士
「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」という言葉は、物事の特性に合わせて適切な人に任せると、うまくいくという教えが込められているんだよ。
助手ねこ
なるほど!それは「物事にはそれぞれ適したやり方や人がいる」ってことやね。

魚を焼くのにゆっくりとした手際のいい人、餅を焼くのに元気いっぱいな人、それぞれの特性に合わせて最適な人を選ぶことが大切やな。つまり、一番得意なことを見つけて、その役割を果たせばうまくいくってわけや!

【語源・由来】
魚はおっとりした人がゆっくり焼いた方が崩れない。餅はがつがつした人の方が何度もひっくり返した方がこげすぎないので良いという意から。

【類義語】
・瓜の皮は大名に剥かせよ
・柿の皮は乞食に剝かせよ
・金持ちの子には魚を焼かせろ
・貧乏の子には餅を焼かせろ

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「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」の解説

カンタン!解説
解説

「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」っていうことわざは、物事をするときに、その仕事に合った人を選ぶべきだよ、っていう意味だよ。

具体的に言うとね、魚は、殿様のようにゆっくりと、落ち着いた人が焼くと、魚を焼きながらバラバラにしないで、美味しく焼けるんだよ。だから、魚を焼くのにはそういう落ち着いた人が向いてるってこと。

一方で、餅は、ものすごく元気で、動きが早い、乞食みたいな人が焼くと、餅をちょっとずつ上手にひっくり返して、焦げさせずに焼けるんだ。だから、餅を焼くのにはそういう元気な人が向いてるってこと。

このことわざは、どんな仕事でも、その仕事にぴったりの人を選んで、上手にやらせることが大切だって教えてくれてるんだよ。

「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」の使い方

ともこ
不器用な健太くんがこの仕事なの?
健太
先生に頼まれたんだ。
ともこ
魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよというわよ。体力自慢の健太くんは、あっちの力仕事の方が良いわよ。
健太
そうだね。こっちの仕事は手先が器用なともこちゃんに任せるよ。
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「魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ」の例文

例文
  1. 効率アップには、魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよの思考が大事だ。
  2. 共働きにこだわる必要はないし、女性が家事をしなくてはいけないわけでもない。魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよといい、得意なものが得意なことをやればいい。
  3. 社員の特性をいかし魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよを心がけないと、才能の無駄遣いになる。
  4. 走るのがはやい彼が玉入れ競争に出場なのはおかしい。魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよというから、彼はリレーに出場すべきだ。
  5. 魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよを守り人材配置をする。




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