「匙の先より口の先」の意味(語源由来)
【ことわざ】
匙の先より口の先
【読み方】
さじのさきよりくちのさき
【意味】
患者を診る腕はないが、患者の機嫌取りは上手だということ。
言うて、機嫌取りも大事やろうけど、そればっかりやと、本当の治療がおざなりになっちゃうんやろな。信用できへん医者を皮肉った言葉やね。
【語源・由来】
薬を調合する匙加減は下手なのに患者へのお世辞ばかり上手だという意から。
「匙の先より口の先」の解説
「匙の先より口の先」ということわざはね、ちょっと面白い言葉で、お医者さんが本当に必要な薬の作り方よりも、患者さんの気を引く話術や機嫌取りが上手だということを皮肉って言っているんだよ。
つまり、お医者さんが本当に患者さんを治す技術よりも、どうやって患者さんを楽しませるか、どうやって患者さんに気に入られるか、そっちの方が得意っていう意味だよ。
例えば、学校の先生がテストの内容よりも、おもしろい話やジョークが得意っていうのと似てるかな。ちゃんと本当の仕事をすることが大事だけど、ちょっとだけジョークや楽しい話も大事っていうことを教えてくれているんだね。
「匙の先より口の先」の使い方
「匙の先より口の先」の例文
- 彼は匙の先より口の先だから、外科医より心理カウンセラーの方が向いていそうだ。
- 匙の先より口の先で医師としては微妙だが、患者を元気づけるのは誰よりもうまい。
- 院長は匙の先より口の先なので、ご機嫌取りで寄付金を集めている。
- 身体が病むと心も病んでくるので、匙の先より口の先という彼のような医師の存在に救われる患者は少なくない。
- まさに匙の先より口の先という感じの医師が担当医なのだが、怖いから変えてほしい。