【ことわざ】
三人虎を成す
【読み方】
さんにんとらをなす
【意味】
事実無根の風説も、言う人が多ければ、ついに信じられるようになることのたとえ。
【語源・由来】
出典は「戦国策(せんごくさく)」です。三人の口にかかれば虎ができ、十人の口にかかれば鉄椎(てっつい)がたわめられ、多数の口に乗れば、翼も無いのに空を飛ぶということから。
【類義語】
・市に虎あり(いちにとらあり)
・三人市虎を成す(さんにんしこをなす)
・三言市虎(さんげんしこ)
・三人之を疑わしむれば即ち慈母も信ずる能わず(さんにんこれをうたがわしむればすなわちじぼもしんずるあたわず)
【英語訳】
英語訳はありません。似たような意味合いで A lie well stuck to is as good as the truth. (上手く嘘をつくとホントになる)や Many a true word is spoken in jest. (嘘から誠になる)という表現があります。
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「三人虎を成す」の使い方

来週の月曜日は学校は休みなんだって。

誰が言ってたの?

隣の組の友達。太郎君もいってた。

健太君、お人好しね。三人虎を成すっていうけど、信じたらダメよ。
「三人虎を成す」の例文
- 三人虎を成すか、話を信じて特売日だと思って行ってみたら、みんなも来ていたけど特売なんてしていませんでしたが、どこで嘘の話を聞いたのでしょうか。
- そういうもっともらしい話を信じて、三人虎を成すといって、自分で事実を確認しないようでは、この業界では生きていけません。
- 簡単に信用すると大変なことになるのは、特に外国における事業で、都合のよい三人虎を為すような儲け話がたくさんありますから用心した方がいいでしょう。
- 最近の報道機関は三人虎を為すような解説番組が多くて、何を信用していいのか分からなくなりました。
まとめ
情報手段が限られた昔なら三人虎を為すということは普通にあったのでしょうが、不思議なことにこれだけ情報が溢れかえっている現代社会でも同じようなことが続いているのはなぜでしょうか。誰でも情報発信が出来る良い時代ですが悪意ある先導には気をつけた方がいいと思います。