【ことわざ】
雑魚の魚交じり
【読み方】
ざこのととまじり
【意味】
・大物の中に小物が交じっていることのたとえ。
・身分不相応な場所に取るに足らない者が仲間入りしていることのたとえ。
【語源・由来】
語源・由来はありません。「雑魚」は小魚(こざかな)、「魚(とと)」はおおきな魚の意味で、つまらない小魚が大きな魚の中にまじっていることから。
よほど親しい間柄(あいだがら)以外では直接本人に対して使うのは失礼です。へりくだって自分自分に使うのは問題ありません。
【類義語】・いさざも魚交じり(いさざのととまじり)
・海老雑魚の魚交じり(えびざこ/えびじゃこのととまじり)
・海老の鯛交じり(えびのたいまじり)
【対義語】
-
【英語訳】
It does not become the sparrow to mix in the dance of the cranes.(鶴の舞の中に雀がいる)
「雑魚の魚交じり」の使い方

上級生のサッカーチームの練習試合に参加させてもたったんだ。

すごいじゃない。どうだった。

ぜんぜんボールに触れなかった。

雑魚の魚交じりってことね。
「雑魚の魚交じり」の例文
- 私がこのような席にいることじたい、雑魚の魚交じりのようなもので大変恐縮(きょうしゅく)しております。
- あの会社が参加しているのは、一見雑魚の魚交じりのように見えますが、実は画期的な技術を開発し実力は我々以上です。
- 次元に違う議論がなされていて、雑魚の魚交じりのように感じてしいしました。
- 雑魚の魚交じりと承知しておりますが、仲間の片隅(たかすみ)に入れていただけないでしょうか。
まとめ
海老雑魚や雑魚を調理液で煮詰めてつくる保存食で江戸時代佃島(つくだじま)で作られたものを佃煮(くつだに)といいます。温かいご飯の上にのせて食べると、日本人で良かったなと思わせる一品です。材料は雑魚が主体ですが見事に存在感を示しています。たかが雑魚されど雑魚、雑魚でも工夫次第でトトにも勝る食品になります。