「青山骨を埋むべし」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
青山骨を埋むべし
【読み方】
せいざんほねをうずむべし
【意味】
草木が青く生い茂る山は、自分の骨を埋めるにふさわしい。男子たるものどの山に骨を埋めることになっても良いということ。
必ずしも故郷で死ぬ必要はなくて、どこの青山でもいいってことやな。男性がどこで人生を終えるかは自由って考えやね。
【出典】
「蘇軾」の「予事を以て御史台の獄に繋がる、獄吏稍侵され自ら度るに堪うること能わず、獄中に死し子由に一別するを得ざらんと、故に二詩を作り獄卒梁成に授け以て子由に遺る」
【類義語】
・人間到る処青山有り
「青山骨を埋むべし」の解説
「青山骨を埋むべし」ということわざは、文字通りには「草木が青々と茂る山に自分の骨を埋めるべきだ」という意味だけど、もっと広い意味を持っているんだ。この表現は、男性に限らず、人は故郷で死ぬ必要はなく、どこにでも最終的な休息の場所を見つけても良いという意味があるんだよ。
「青山」という言葉は、草木が青々と茂る山を表すけれど、転じて墓地や最後の安息の場所を意味するようになったんだ。だから、このことわざは、人生の終わりにはどこであれ、適切な場所に安らぎを見つけることが大切だと教えてくれているんだね。
例えば、人が遠く離れた地で生活していても、その地で亡くなり、そこに埋葬されることを受け入れる心構えを示しているんだ。また、人生の最後に大切なのは、どこで死ぬかではなく、どのように生きたかということを強調しているんだよ。
このことわざは、故郷への執着を手放し、世界のどこにいても心の安らぎを見つけることの重要性を教えてくれているんだ。それは、生き方において自由と柔軟性を持つことの大切さを示しているんだね。
「青山骨を埋むべし」の使い方
「青山骨を埋むべし」の例文
- この山は緑が生い茂り、青山骨を埋むべし。自分亡き後、ここに墓を建ててもらおう。
- エベレストであろうが富士山であろうが、男は青山骨を埋むべし。
- 旅先で死んでも構わない。男子たるものひろい世界に出て青山骨を埋むべしという。
- 故郷に閉じこもっていてはもったいない。男子として生まれたからには青山骨を埋むべし。
- はげ山じゃなければどこでもいい。青山骨を埋むべしというから、自分にふさわしい場所を見つけそこで死ぬ。
これは、男性がどこで人生を終えても良い、つまり故郷以外の地で亡くなっても構わないという考え方を表しているんだ。