「千貫のかたに編笠一蓋」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
千貫のかたに編笠一蓋
せんがんのかたにあみがさいっかい
【意味】
千貫という多額の貸し金に対する抵当がわずかであること。損得の差があまりに大きくて、損失をつぐなえないこと。
これは、リスクとリターンが釣り合ってないと、大変なことになるってことを教えてくれる言葉なんやな。
千貫もの金を貸した抵当が編み笠一つである意から。
【類義語】
・百貫のかたに猿一匹
・千貫目のかたに竹の皮笠
「千貫のかたに編笠一蓋」の解説
「千貫のかたに編笠一蓋」ということわざは、大きな投資やコストに対して得られる利益や成果が非常に少ないことを例えた言葉なんだよ。ここでの「千貫」というのは、昔の銭の単位で、非常に大きな金額を意味している。一方、「編笠一蓋(ひとがい)」は、編み笠一つという意味で、非常に価値が低いものを指しているんだね。
このことわざの背景には、千貫という大きな借金の担保として編み笠一つしかないという状況がある。つまり、非常に高価な投資に対して、その保証となるものが非常に小さいということを表しているんだ。
例えば、多額の資金を投じて事業を始めたけれども、その結果として得られる利益が非常に少ない場合にこの言葉を使うことができるよ。このことわざは、リスクとリターンのバランスが取れていない状況を表現するのに適していて、投資や経済的な決定をする際には、投入するリソースと得られる利益を慎重に考慮する必要があるという教訓を含んでいるんだね。
「千貫のかたに編笠一蓋」の使い方
「千貫のかたに編笠一蓋」の例文
- 大手企業に安く買いたたかれても零細企業は文句を言えず、千貫のかたに編笠一蓋だ。
- 売れば売るほど赤字で千貫のかたに編笠一蓋のように、損失を補填できない。
- 値上げラッシュに便乗しているだけで、本当に千貫のかたに編笠一蓋なのか疑わしい企業がある。
- 農機具はどんどん高くなるのに米の価格は上がらず、千貫のかたに編笠一蓋で生活が苦しい。
- 大変なのに千貫のかたに編笠一蓋であることが多く、第三次産業の離職者が多い。しかし日本のために一番大事な職業と言っても過言ではないので、政府が支えてほしい。
これが示しているのは、もし何かがうまくいかなかった時に、その損失を補うのが難しいっていう状況だよ。