「析薪を負う」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
析薪を負う
【読み方】
せきしんをおう
【意味】
子孫が先祖代々の事業を立派にうけついでゆくこと。
父が薪を割って、その子がそれを運ぶってイメージやね。世代を越えて受け継がれる役割や伝統の大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
父が薪を割り子がそれを背負う意から。
【出典】
「春秋左氏伝」
「析薪を負う」の解説
「析薪を負う」という表現は、父祖の事業や遺産を受け継ぎ、それを引き続き発展させる子孫の役割を表すたとえだよ。このことわざは、文字通りには父が薪を割り、その子が割った薪を背負う様子を描いていて、家業や伝統を次世代が引き継ぎ、それを継続することを象徴しているんだ。
「析薪」は薪を割ることを意味しており、ここでは先代が築き上げた基盤や成果を表しているんだ。子が薪を背負うことは、その成果を引き継ぎ、さらに発展させる役割を担っていることを意味しているんだね。
たとえば、家族経営のビジネスを親から子へ引き継ぐ、伝統ある技術や芸術を親から子に伝えるなどが「析薪を負う」に該当するんだよ。
このことわざは、先代からの知識や経験、資産を受け継ぎ、それを基にしてさらに成長させることの重要性を教えてくれているんだね。それは、世代を超えた継続性と発展の大切さを示しているんだよ。
「析薪を負う」の使い方
「析薪を負う」の例文
- 事業を拡大しながら析薪を負うてきたから、令和の時代にこの会社がある。
- 析薪を負う若者が減ってしまい、事業や技術の継承が難しくなった。
- 父さんの代まで析薪を負いここまでつないできたバトンを、僕の代で途切れさせるわけにはいかない。
- 事業を受け継ぐのは名義変更をすればよいので簡単だが、析薪を負って、また次の子孫に受け継ぐのは大変難しい。
- 析薪を負うためには子沢山でないと、一人っ子では心もとない。