「千里眼」の意味(出典・故事・語源由来)
【ことわざ】
千里眼
【読み方】
せんりがん
【意味】
目に見えないことや未来、人の心の中を見通す力。また、その能力を持つ人。
たとえば、「遠くの友達がどんなことをしてるかな?」って思った時に、それがちょいと分かる能力やで。
【出典】
「北史」
【故事】
中国、北魏の楊逸が光州の地方長官になったとき、密告者を各所に配して情報網を張り巡らし、部下の善行、悪行をことごとくつかみ、不正者を取り締まった。このため部下は辺地に出張する時も弁当持参でもてなしは受けなかった。部下や人々は「楊長官は千里まで見通せる」と驚き、欺くことはできないといった。
【語源・由来】
千里の先まで見える能力を持った目という意から。
「千里眼」の解説
「千里眼」という表現は、非常に遠い場所や将来の出来事、隠されたものなどを見通すことができる特殊な能力を指しているんだよ。また、この能力を持つ人を指すこともあるよ。この言葉は、通常の人間の視力や知覚を超えた、超自然的または非常に鋭い洞察力を意味しているんだね。
「千里」という部分は、「非常に遠い距離」を意味しており、ここから「千里眼」という表現は、遠く離れた場所の出来事や隠れている事実を知る能力を持つことを示しているんだ。この能力は、未来を予知したり、隠された情報を知る能力としても解釈されることがあるよ。
この表現は、伝説や神話、宗教的な文脈、または超自然的な物語でよく使われる言葉で、特別な洞察力や超感覚的な能力を持つ人物を表現するのに用いられることが多いんだ。また、現実世界で、非常に洞察力が鋭い人や事象を予測する能力が優れている人を形容するのに使われることもあるよ。このことわざは、人間の知覚の限界を超えた能力の存在やその神秘的な魅力を示しているんだね。
「千里眼」の使い方
「千里眼」の例文
- 千里眼をもつ彼女に隠し事は不可能だ。
- どれだけパスワードを強化しても、千里眼が相手ではどうしようもできない。
- 出張先でサボっていたことがばれたのだが、上司は千里眼でも持っているんだろうか。
- 明治41年の夏、熊本の御船千鶴子が、密封したものの中を見る千里眼の持ち主だと話題になった。
- 千里眼があれば人の心を読み、弱みを握って世の中を牛耳ることができる。
これは、遠くを見る力という意味で、仏教では天眼通とも呼ばれているんだよ。