【ことわざ】
船頭多くして船山に上る
【読み方】
せんどうおおくしてふねやまにのぼる
【意味】
指図する人が多すぎると方針が統一できずに、物事が目的の方向へ進んでしまうことのたとえ。
【語源・由来】
船に船頭(せんどう)がたくさんいると、それぞれが勝手に指図するので、船が川ではなく山に登ってしまうようなとんでもないことが起こるということから。
【類義語】
・家を道端に作れば三年成らず
・船頭多けりゃ沖に乗り出す
【英語訳】
Too many cooks spoil the broth.(料理人が多すぎるとスープがうまくできない)
「船頭(せんどう)」とは、和船の船長のこと。
ふつうひとつの船に、本来船長はひとり。
ふつうひとつの船に、本来船長はひとり。
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「船頭多くして船山に上る」の使い方
今度のチームには、リーダーが5人いるんだ。
5人もいるの?
リーダーが多いほうが、強くなりそうだよね。
船頭多くして船山に上るよ。
リーダーはひとりに決めたほうがいいわ。
リーダーはひとりに決めたほうがいいわ。
「船頭多くして船山に上る」の例文
- まずはリーダーをひとりに決めなければ、ベテランが多いだけに船頭多くして船山に上ることになりかねない。
- みんな好きなことを言っているけれど、誰の指示に従ったらいいのかわからないよ。これじゃあ船頭多くして船山に上るで、準備が進まないじゃないか。
- 会社は今、船頭多くして船山に上るとなっているようだから、管理体制を再検討しよう。
- このプロジェクトには、経験者が多く集まっているから船頭多くして船山に上るとならないように、十分配慮しなければならない。
- 船頭多くして船山に上ることになって、失敗してしまわないように、まずは責任者を決めよう。
船頭が多いことで、勢いがつくという意味は誤り。
「有能なリーダーが集まったから、売り上げが順調に伸びている。船頭多くして船山に上るという勢いだ」と使うのは誤り。
「有能なリーダーが集まったから、売り上げが順調に伸びている。船頭多くして船山に上るという勢いだ」と使うのは誤り。
まとめ
有能な人や、経験豊富な人がたくさん集まることで、素晴らしい仕事を期待できるのではないでしょうか。
しかし個人の能力がとても高いことで、お互いが主張し合って、意見がまとまらなくなってしまうことも考えられます。
良い仕事をするためには、方針を統一して指揮を取れるリーダーが必要ですね。