「舅の物で相婿もてなす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
舅の物で相婿もてなす
「舅の酒で相婿もてなす」ともいう。
【読み方】しゅうとのものであいむこもてなす
【意味】
他人のものを利用して自分の義理を果たすこと。
「相婿」は、姉妹の夫同士の意。
おぉ、なかなかずる賢い話やな。つまり、「自分のものは使わずに、他人のものでやりくりして、相手をもてなす」ってことかいな。
自分の懐は痛まんとして、他人の財布の紐を緩めるんやな。賢いようでちょっとあかんことやね。自分のもんは大事にして、他人のもんは平気で使うんやから。
【語源・由来】
配偶者の父に招待された婿同士が、そこに出された料理や酒を勧め合って義理を果たすという意から。
【類義語】
・人の褌で相撲を取る
・人の牛蒡で法事する
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「舅の物で相婿もてなす」の解説
カンタン!解説
「舅の物で相婿もてなす」ということわざはね、自分のお金や物を使わずに、他人の物を使って人をもてなす、ちょっとずる賢い行動を表す言葉なんだよ。
たとえばね、おじいちゃんが家に来た人においしいお菓子を出したとするでしょ。それで、そのお菓子を自分のものみたいに使って、他の人に「どうぞ食べて」と勧めるようなことをするの。これは自分の物じゃないのに、自分がもてなしているように見せる行動なんだ。
「相婿」ってのはね、自分の姉妹の旦那さん同士のことを言うんだ。だから、舅が出したごちそうで互いにもてなし合うことから、このことわざが生まれたんだよ。自分では何も出さずに、他人の物で気前よく振る舞うことを揶揄しているんだね。
「舅の物で相婿もてなす」の使い方
健太くん。私のお歳暮を転用したわね。
舅の物で相婿もてなすのは悪いこと?
健太くんの好みを一生懸命考えたのに、転用されたら悲しいわよ。
そうか。そこまで考えていなかったよ。
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「舅の物で相婿もてなす」の例文
- 忘れたからといってともこちゃんのノートを提出するとは、舅の物で相婿もてなすだな。
- 傘を彼女に貸してあげたって?その傘は君のじゃなく僕が君に貸した物だ。舅の物で相婿もてなすことで、彼女にいい顔をしようとするとはずるいな。
- 妹が作った料理をさも自分作のようにして客をもてなすとは、まさに舅の物で相婿もてなすじゃないか。
- 遠慮なく召し上がれって、これはすべてともこちゃんが用意したものだろう。舅の物で相婿もてなすで君は何もしていないじゃないか。
- 健太くんが丹精込めて育てた花をともこちゃんにプレゼントするなんて、舅の物で相婿もてなすだ。
これは、自分の財布を痛めずに他人のものを利用する、少し賢くない行動を批判しているんだ。