「其の身正しければ令せずして行わる」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
其の身正しければ令せずして行わる
【読み方】
そのみただしければれいせずしておこなわる
【意味】
人の上に立つ者の言動が正しければ、自ずと人々は心服し命令しなくてもよい政治がなされる。
命令しなくても、上司の言動が信頼できるから、部下たちも自発的に頑張ってくれるんやろな。これは、信頼関係と正しいリーダーシップの大切さを教えてくれることわざやな。
【出典】
「論語」
【類義語】
・その身正しければ影曲がらず
「其の身正しければ令せずして行わる」の解説
「其の身正しければ令せずして行わる」という言葉は、リーダーや指導者が自身の行動や態度で正しさを示せば、明示的な命令や指示を出さなくても、人々は自然と従い、望ましい行動を取るようになるという意味を持っているんだよ。このことわざは、リーダーシップの質や道徳性が、人々の心を動かし、良い影響を与えることを強調しているんだね。
この言葉は、リーダーや指導者が模範を示し、道徳的かつ公正な行動を取ることの重要性を示しているよ。リーダーが自らの振る舞いで正しさを体現することで、その指導下にいる人々も自然と正しい行動を取るようになるということなんだ。
このことわざは、人々が指導者の行動や態度に影響を受けやすいという事実を指摘しているよ。リーダーが誠実で正直であり、責任感を持って行動することで、その下で働く人々も自然とそれに倣い、高い道徳規範や効果的な行動をとるようになるということなんだ。
この言葉は、特に政治や組織運営、教育など、さまざまなリーダーシップの場面で適用される普遍的な原則を示しているんだね。リーダー自身が正しい行動を取ることで、指導する人々に対して強制や命令を使わずとも、良い影響を与え、望ましい結果を得ることができるというメッセージを伝えているよ。このことわざは、リーダーの個人的な資質が、指導効果において非常に重要であることを教えてくれるんだ。
「其の身正しければ令せずして行わる」の使い方
「其の身正しければ令せずして行わる」の例文
- リーダーが常に正しければ、其の身正しければ令せずして行わるというように下の者がみな信頼して素直について来る。
- 其の身正しければ令せずして行わるというから、人の上に立つものは常日頃から正しくあるべきだ。
- 人の道に外れたことをする人の言うことなど誰も聞かない。其の身正しければ令せずして行わるというから、正しい言動を心掛けるべきだ。
- トップの人間が自分が法であるというような態度だと、逆らうものが増える。其の身正しければ令せずして行わるというように、道理にはずれない人にはおのずと従う。
- 組織の上にある者には清廉潔白さが求められ、其の身正しければ令せずして行わる。