「菽麦を弁ぜず」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
菽麦を弁ぜず
【読み方】
しゅくばくをべんぜず
【意味】
物の区別がつかない愚か者のこと。
「菽麦」は、豆と麦。「弁ずる」は、区別する。
へぇ、そういうことかいな。つまり、「ごく基本的なことさえ区別できないほどの愚かさ」を表してるんやね。豆と麦のように、はっきりとした違いがあるものさえ見分けられへんってことや。
こんな言葉が使われるっていうのは、物事の基本を把握することの重要性を教えてくれるんやな。何事も、基礎からしっかりと学ぶことが大事やってことやね。
【語源・由来】
豆と麦は区別しやすいのにそれができない意から。
【出典】
「春秋左氏伝」
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「菽麦を弁ぜず」の解説
カンタン!解説
「菽麦を弁ぜず」ということわざは、「春秋左伝」成公一八年から来ていて、豆(菽)と麦との区別もつけられないほど愚かで、物事の区別がつかないことを表しているんだよ。この表現は、非常に基本的な知識や判断力が欠けている状態を例えているんだ。
たとえば、学校で習った簡単なことを理解できないとか、明らかに違うものを区別できないような状況が「菽麦を弁ぜず」に当てはまるね。このことわざは、基本的な知識や判断力の重要性を教えてくれているんだ。
この言葉は、物事を正しく理解し、区別する能力がどれだけ大切かを示しているんだよ。簡単なことでもちゃんと理解することが、もっと複雑な問題を解決するための基礎になるっていう教訓があるんだね。
「菽麦を弁ぜず」の使い方
キャベツを買ってきてっていったのに。
これはキャベツじゃないの?
これはレタスよ。菽麦を弁ぜずね。
都会育ちだから分からないんだよ。
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「菽麦を弁ぜず」の例文
- 黒白を弁ぜずとは、菽麦を弁ぜずだ。The king of 愚か者だ。
- 自分で支払いをしたことがないともこちゃんは、1円と10円の区別がつかず世間知らずで菽麦を弁ぜずだ。
- 正岡子規は、稲から米ができることを知らなかった夏目漱石を菽麦を弁ぜずと笑った。
- 彼女は箱入り娘で、芋の煮えたも御存じない菽麦を弁ぜずだ。
- 菽麦を弁ぜずという感じの彼は、きっと裏口入学で入ってきたんだと思う。
基本的な判断力や識別能力が欠如している状況を描写しているんだね。