【ことわざ】
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
【読み方】
しょうをいんとほっすればまずうまをいよ
【意味】
大きな目標を達成するためには、周辺のものから手にいれることが先決だというたとえ。
相手を説得するためには、相手が信頼している人を先に説得するべきだということ。
【語源・由来】
敵の大将を射ようとするならば、まずその乗っている馬を射よの意味が由来。
唐の詩人、杜甫(とほ)は「前出塞の詩(ぜんしゅっさいのし)」の中で、「人を射るには先ず馬を射よ。敵を擒(とりこ)にせば先ず王を擒にせよ」と詠んでいる。
【類義語】
・将を射んとせば先ず馬を射よ(しょうをいんとせばまずうまをいよ)
・外堀を埋める(そとぼりをうめる)
【英語訳】
He that would the daughter win,must with the mother first begin.
「将」とは、敵の大将のこと。
「将を射んとせば、馬を射よ」
「人を射るにはまず馬を射よ」ともいう。
「将を射んとせば、馬を射よ」
「人を射るにはまず馬を射よ」ともいう。
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「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の使い方

これでよし。

健太くん、なにをしているの?

昨日公園で犬の散歩をしていた女の子がとても可愛くて、仲良くなるために犬のエサを買ってきたんだ。

将を射んと欲すれば先ず馬を射よというものね。
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の例文
- 彼女と結婚したいのならば、将を射んと欲すれば先ず馬を射よで、まずは彼女の両親に気にいられなくてはだめだよ。
- あの周辺に工場を建てるなら、将を射んと欲すれば先ず馬を射よというから、住民の支持を得るほうがいい。
- 社長を口説こうとするなら、まず秘書課長に接近しよう。将を射んと欲すれば先ず馬を射よだよ。
- 母におねだりをするには、将を射んと欲すれば先ず馬を射よというように、僕はまず姉を味方にすることにしている。
- この規則を廃止するためには、提案する前に生徒の賛成をもらおう。将を射んと欲すれば先ず馬を射よというからね。
公然と人を馬にたとえると失礼に当たるので、使用には注意が必要。
まとめ
一見むずかしいと思える問題でも、将を射んと欲すれば先ず馬を射よというように、周りのものから手に入れることで成功に近づくことができることもあるでしょう。
相手から信頼を得るために、しっかりと戦略を考えることもひとつの方法ではないでしょうか。