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「大国を治むるは小鮮を烹るが若くす」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
大国を治むるは小鮮を烹るが若くす
【読み方】
たいこくをおさむるはしょうせんをにるがごとくす
【意味】
国を治めるには、国民にあまり干渉しないで自然に任せる寛大なものである方がよいということ。
ゆるゆるとした寛大な態度がいいねんてな。
【語源由来】
小魚は形が崩れやすいので、箸でかき回したりせず煮ることから。
【出典】
「老子」
【類義語】
・魚を烹るに煩わしければ砕く
「大国を治むるは小鮮を烹るが若くす」の解説
「大国を治むるは小鮮を烹るが若くす」ということわざはね、大きな国を統治するときには、細かいことに干渉せず、自然の流れに任せる方が良いという教えなんだよ。
例えばね、小さなお魚を煮る時には、無理にかき混ぜたりせず、そっと様子を見ている方が、お魚の身が崩れずに美味しく仕上がるよね。それと同じように、政治をするときにも、大きな国を治めるときには、あまり細かいことに介入しないで、自然な流れにまかせることが良いと言っているんだよ。
このことわざは、「老子」という古い書物の中に書かれています。「老子」とは、中国の哲学者であり、自然の道に従うことを重視した考え方を持っていました。このことわざは、政治においても、自然の力や自然の摂理に順じて行動することの大切さを教えているんだね。
「大国を治むるは小鮮を烹るが若くす」の使い方
「大国を治むるは小鮮を烹るが若くす」の例文
- 大国を治むるは小鮮を烹るが若くすというが、国際化が進み社会自体が複雑化した今、政府が国民を見守るだけでは無理だ。
- 小学生の登下校を見守るボランティアのように、政府は国民をあたたかく見守り隊になる。大国を治むるは小鮮を烹るが若くすというからね。
- 政府が余計な口をはさむと経済成長を止めかねないので、大国を治むるは小鮮を烹るが若くすと言う通り自然に任せる。
- 大国を治むるは小鮮を烹るが若くすというが、流れのままにしておいたら戦争にむかっていった。
- 彼は何もしないので馬鹿殿さまと呼ばれているが、大国を治むるは小鮮を烹るが若くすと思ってのことのようだ。