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【大山鳴動して鼠一匹】の意味と使い方や例文(由来・類義語・英語)

大山鳴動して鼠一匹

【ことわざ】
大山鳴動して鼠一匹

「鳴動」=大きな音を立てながらゆれ動くこと。

【読み方】
たいざんめいどうしてねずみいっぴき

【意味】
大騒ぎしたわりに、結果が小さいこと。

【語源・由来】
大きな山が大きな音を響かせて揺れ動いた為に、なにか大噴火などが起きるのかと思えば、実際は鼠が一匹しか出てこなかったことから。古代ローマの詩人・ホラティウスの言葉から出た西洋のことわざが由来。原文はラテン語による「Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.(山々が産気づいて滑稽なハツカネズミが一匹産まれる)」から。

「大山」は「泰山」とも書きます。中国の名山「泰山」を指すわけではないので要注意です。そのことから中国起源のことわざと勘違いされやすいが、由来は西洋です。

【類義語】
・大山鳴動して一鼠(いっそ)出ず
・蛇が出そうで蚊も出ず

【英語】
・The mountains have brought forth a mouse.
・much ado about nothing.

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「大山鳴動して鼠一匹」の使い方

健太
大変だ!くじ引きで赤色の玉が出たぞ!よっしゃ!
ともこ
それはきっと大当たりね!良かったじゃない!で、何が当たったの?
健太
・・・たわし一個でした。
ともこ
あらあら、大山鳴動して鼠一匹ね。
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「大山鳴動して鼠一匹」の例文

例文
  1. 急に音信不通になるから、どうしたことかとこちらでは大騒ぎしていたのにただの寝坊だなんて、大山鳴動して鼠一匹だ。
  2. 大流星群が見られるということで、家族みんなで一晩中見上げていたが、流れ星がちらっと見えただけだった。大山鳴動して鼠一匹だ。
  3. こんな豪華な包み紙に入っているから、何かと思って期待をして開けた所、飴が一粒だった。大山鳴動して鼠一匹だ。
  4. 兄が珍しく夕食を作ると言って、沢山買い物してきたけれど、五時間かけて出てきたのは、目玉焼きと焼き魚だった。大山鳴動して鼠一匹だ。
  5. 「超大作が出来た」と自信満々に論文を見せてくるから確認したところ、大山鳴動して鼠一匹、といった出来だった。
  6. 赤ん坊のお尻に青い痣があり、なにかケガをしたのかと大騒ぎで病院に連れて行った所、蒙古斑だった。大山鳴動して鼠一匹だが、安心した。




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