「大山鳴動して鼠一匹」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
大山鳴動して鼠一匹
【読み方】
たいざんめいどうしてねずみいっぴき
【意味】
大騒ぎしたわりに、結果が小さいこと。
これは、大騒ぎする前に結果を見るまで冷静に待つべきってことを教えてくれてるんかな。
【語源由来】
大きな山が大きな音を響かせて揺れ動いた為に、なにか大噴火などが起きるのかと思えば、実際は鼠が一匹しか出てこなかったことから。古代ローマの詩人・ホラティウスの言葉から出た西洋のことわざが由来。原文はラテン語による「Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.(山々が産気づいて滑稽なハツカネズミが一匹産まれる)」から。
【類義語】
・大山鳴動して一鼠(いっそ)出ず
・蛇が出そうで蚊も出ず
【英語訳】
・The mountains have brought forth a mouse.
・much ado about nothing.
「大山鳴動して鼠一匹」の解説
「大山鳴動して鼠一匹」ということわざはね、すごく大きな山が大きな音をたてて揺れるので、大事が起こるんじゃないかと思って怖がっていたら、結局は小さなネズミが一匹出てきただけだった、っていう状況を表しているんだ。
たとえば、映画がすごく大きな話題になっていて、みんながすごく期待していたけど、実際に見たら全然おもしろくなかった、みたいな時に使うんだよ。「大騒ぎしていたのに、結果が全然大したことなかった」っていう意味なんだね。
この言葉の元になったのは、昔のローマの詩人ホラティウスが書いた詩で、そこには「山が産気づいて、結局出てきたのは一匹の小さなハツカネズミだった」という表現があって、それがこのことわざに影響を与えているんだよ。だから、「大山鳴動して鼠一匹」っていうのは、予想外に結果が小さかったり、期待外れだったりする時に使う言葉なんだね。
「大山鳴動して鼠一匹」の使い方
「大山鳴動して鼠一匹」の例文
- 急に音信不通になるから、どうしたことかとこちらでは大騒ぎしていたのにただの寝坊だなんて、大山鳴動して鼠一匹だ。
- 大流星群が見られるということで、家族みんなで一晩中見上げていたが、流れ星がちらっと見えただけだった。大山鳴動して鼠一匹だ。
- こんな豪華な包み紙に入っているから、何かと思って期待をして開けた所、飴が一粒だった。大山鳴動して鼠一匹だ。
- 兄が珍しく夕食を作ると言って、沢山買い物してきたけれど、五時間かけて出てきたのは、目玉焼きと焼き魚だった。大山鳴動して鼠一匹だ。
- 「超大作が出来た」と自信満々に論文を見せてくるから確認したところ、大山鳴動して鼠一匹、といった出来だった。
- 赤ん坊のお尻に青い痣があり、なにかケガをしたのかと大騒ぎで病院に連れて行った所、蒙古斑だった。大山鳴動して鼠一匹だが、安心した。