【ことわざ】
渡りに船
【読み方】
わたりにふね
【意味】
必要なものや望んでいた条件が、ちょうどよいときにそろって好都合なこと。困っているときに助けが得られる場合にも使います。

「渡りに船」は、必要なときにちょうどよい助けや条件が現れることだよ。川を渡りたいところに船が来る様子から生まれたたとえなんだ。

オラ、本を運ぶのに困っていたら台車を貸してもらえたニャ。まさに渡りに船だニャン。
【語源・由来】
川を渡りたいとき、ちょうど船が見つかったら助かりますよね。そのように、必要なものがよいタイミングで見つかることをたとえた言葉です。仏教の経典『法華経』の「薬王菩薩本事品」には、経典によって救われる様子を「渡りに船を得るが如し」などにたとえる一節があり、辞典ではこの一節を出典としています。
【類義語】
・得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)
・地獄で仏に会ったよう(じごくでほとけにあったよう)
・日照りに雨(ひでりにあめ)
・大海に木片(たいかいのもくへん)
【英語で近い表現】
・just what I needed(まさに必要だったもの)
・a godsend(ちょうどよいときに得られる、ありがたい助け)
『法華経』は仏教の大切な経典の一つです。「渡りに船」は、必要なときに船が見つかるという分かりやすいたとえなので、今では宗教の話に限らず日常生活でも使われます。
「渡りに船」の使い方

図書室に返す本がたくさんあって、手で運ぶのは大変だなあ。

ちょうど空いている台車があるよ。使ってもいいんだって。

それは渡りに船だ! 一度に運べるから助かるよ。

必要なときに、ちょうどよいものが見つかったんだね。
「渡りに船」の例文
- 重い図書を運ぼうとしていたら台車を借りられたので、まさに渡りに船だった。
- 発表の練習場所を探していたところ、音楽室が空いていると聞き、渡りに船と思った。
- 工作の紙が足りないと困っていたとき、先生が余った紙をくれた。渡りに船の申し出だった。
- 暑い日に休む場所を探していると、木陰にベンチを見つけて渡りに船だった。
「渡りに船」は「渡りに舟」と書くこともあります。辞典で確認できる一般的な表記は「渡りに船」で、表記だけを理由に誤りとする必要はありません。
参考:小学館『デジタル大辞泉』『故事成語を知る辞典』『ことわざを知る辞典』「渡りに船」




-298x300.png)
















