「玉を食らい桂を炊ぐ」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
玉を食らい桂を炊ぐ
【読み方】
たまをくらいかつらをかしぐ
【意味】
とても物価が高いこと。
「桂」は、きんもくせい。香木。
そやな。物価が高いとこで生活すると、まるで高価な宝石を食べ、香り高い桂(けい)の木を薪代わりに使ってるようなものやな。
つまり、高い生活費に悩むということを表現してるんやな。
【出典】
「戦国策」
【故事】
中国戦国時代の遊説家蘇秦が、楚に遊説に行き、三ヶ月もたってからようやく威王に謁見でき、会談が終わり帰ろうとしたところ、威王が「私は先生の評判をいにしえの賢人の噂を聞くような気持で聞いていました。千里の道を遠しとせずお出でくださったのにとどまれないのはなぜですか」と尋ねた。蘇秦は「楚国の食べ物は玉より高く、薪は桂よりも高価なようです。それに取り次ぎの役人とは会いにくいし、王と会うのも難しい。こんな国にはながくとどまれない」と答えたという。
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「玉を食らい桂を炊ぐ」の解説
カンタン!解説
「玉を食らい桂を炊ぐ」っていうことわざはね、物がすごく高いところや、都会で生活するのが大変だよっていう意味なんだ。
ことわざの中の「玉」や「桂」は普通の食事としては高価すぎるものを表していて、それを食べているという表現は、生活が本当に大変で高いものしか手に入らない、そんな状況を描いているんだよ。
例えば、田舎から都会に出てきて、ライフスタイルが全然違って驚いたときや、他の国に行って物価が自分の国よりも高くて困ったときに使うことができるんだよ。このことわざは、都会生活の大変さや、他の国での生活の苦労を表しているんだね。
「玉を食らい桂を炊ぐ」の使い方
アメリカでの生活は楽しかった?
玉を食らい桂を炊ぐようだったよ。
そんなに物価が高いの?
仙人のように霞を食べて生きないと、帰りの航空券が買えないかと思ったよ。だから、あんまり観光できていないんだ。
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「玉を食らい桂を炊ぐ」の例文
- 値上げに次ぐ値上げで、玉を食らい桂を炊ぐような高騰ぶりで生活がひっ迫する。
- 表参道の都営住宅は家賃は安いが、玉を食らい桂を炊ぐみたいな高価なものばかりでトマト一つ買えない。
- 玉を食らい桂を炊ぐ都会の生活に疲れ、田舎で自給自足する。
- 「都会は玉を食らい桂を炊ぐように物価が高くて大変だろう?」と言われるが、高いのは家賃くらいであとは地方都市と同じくらいだ。
- 値札を見て、0が一つ多いんじゃない?間違ってない?と二度見したくらい玉を食らい桂を炊ぐ。
「玉を食らい桂を炊ぐ」ということわざは、物価が高い地域や大都市で生活する際の困難さや厳しさを表現しているんだよ。