「大廈成りて燕雀相駕す」の意味(出典)
【ことわざ】
大廈成りて燕雀相駕す
【読み方】
たいかなりてえんじゃくあいがす
【意味】
大きな家が建つと小鳥たちは安全な巣をつくれると喜ぶように、影響が予想外の所にまで及ぶこと。価値観が人によって異なること。
つまり、大きなことが起きると、思いもよらない影響が広がりやすいもんやねんな。
【出典】
「淮南子」
「大廈成りて燕雀相駕す」の解説
「大廈成りて燕雀相駕す」ということわざは、大きな建物(大廈)が完成すると、それによって燕や雀のような小鳥たちが予想外の恩恵を受けるという意味のたとえ話なんだ。
このことわざは、ある大きな事業やプロジェクトが完成した結果、それが直接関係ない小さな生き物や人々にまで意外な好影響を及ぼすことを示しているんだ。例えば、大きな建物が建つことによって、その建物の高い場所や構造に安全な巣を作ることができるようになる小鳥たちのように、思いがけないところで恩恵を受ける者が出ることを言っているんだ。
このことわざは、ある行動や建築などの大きな事業が、想定外の良い結果を生むことがあるという事実を表しているんだよ。それは、大きな事業や変化が周囲に与える影響を全て予測することは難しく、時に小さな生き物や人々にまで好影響を与えることがあるという点を教えてくれるんだ。大廈が完成することで、それを建てた目的以外にも、周囲の生き物や人々にも予想外の利益が生まれることを表現しているんだね。
「大廈成りて燕雀相駕す」の使い方
「大廈成りて燕雀相駕す」の例文
- あの映画のヒットで、大廈成りて燕雀相駕すように聖地巡礼と称して撮影場所をめぐるファンが急増し、地元の商店街は予想外の効果にウハウハだ。
- 物価高騰で有料ゴミ袋を節約する人が増え、無料であるゴミ処理場への直接持ち込みが増えたのだが、職員からすれば大廈成りて燕雀相駕すごとく想定外の事態に大わらわである。
- ともこちゃんに恋した健太くんの成績が、大廈成りて燕雀相駕すように上がり続けている。恋は人をここまで変える影響力があるらしい。
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- 僕は安いと思うがほかの人は高いという。大廈成りて燕雀相駕すだな。