【ことわざ】
多々益々弁ず
【読み方】
たたますますべんず
【意味】
多ければ多いほど巧みに処理することができる。才能ある者のはたらきをいう。転じて、多ければ多いほど都合がいい。
【出典】
「漢書・韓信伝」から。韓信が漢の高祖と用兵の能力について語りあった際の言葉。
【英語訳】
It is convenient if there are more things.
「多々益々弁ず」の使い方
昨日の彼の働きはすばらしかったよね。
彼がいなければ、あれほどの大人数をまとめることはできなかったと思うわ。
本当にそうだと思うよ。
彼の管理能力は、多々益々弁ずということね。
「多々益々弁ず」の例文
- 多々益々弁ずだ。この際一挙に社員を増やすことにしよう。
- 彼女の管理能力は、多々益々弁ずというところがあって素晴らしい。
- 彼は大勢の人をまとめる能力が抜群に優れている。多々益々弁ずということだろう。
- 次の戦にはできるだけ多くの人を集めなければならない。多々益々弁ずだよ。
「多弁」という意味で使うのは誤りなので注意が必要。
「彼は多々益々弁ずというように、話を続けている。」と使うのは誤り。
「彼は多々益々弁ずというように、話を続けている。」と使うのは誤り。
まとめ
「多々益々弁ず」と答えた韓信という人物は、とても自信にあふれていたのではないでしょうか。
そして、その韓信に劉邦が「それではなぜ私の下にいるのか」と尋ねたところ、韓信は「私は兵の上に立つことができますが、陛下は将の上に立つことができます」と答えたとされています。
韓信は、自分の立場をわきまえていて、そこでしっかりと能力を発揮する素晴らしい家臣だったのではないでしょうか。