「畳の上の水練」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
畳の上の水練
【読み方】
たたみのうえのすいれん
【意味】
理論や方法は知っていても、実地の訓練をしないために実際の役に立たないこと。
現実離れした練習や勉強は、まさに畳の上の水練、実用性がないってわけや。実際に役立つ知識や技術を身につけるためには、現場や実践の理解がめっちゃ大事ってことを忘れたらアカンね。
【語源・由来】
畳の上で水泳の練習をしても、実際に水の中に入ったら泳げないことから。
【類義語】
・絵に描いた餅
・机上の空論
・鞍掛け馬の稽古
・炬燵水練
・炬燵兵法
・座敷兵法
・紙上に兵を談ず
・素引きの精兵
・木馬の達人
【英語訳】
・Experience without learning is better than learning without experience.
・dry swimming exercise
・A mere scholar, a mere ass.
「畳の上の水練」の解説
「畳の上の水練」ということわざはね、実際に水の中で泳ぐのではなく、畳の上で水泳の動きをすることを表しているんだよ。これは、理屈や理論だけで学んでいても、実際の状況には役立たないことを意味しているんだ。
たとえば、本やビデオで水泳の技術を学んでも、実際に水の中に入って泳いでみないと、本当の水泳はできないよね。畳の上でどんなに水泳の動きを練習しても、実際の水の中の感覚や、泳ぐ時の難しさはわからないんだ。だから、「畳の上の水練」は、実際の経験や実践が欠けているために、理論だけでは役に立たないことを表しているんだよ。
このことわざは、どんなに学問や技術を学んでも、それを実際の場で使ってみないと本当の力にはならないっていうことを教えてくれているんだ。だから、何事も実践が大切だっていうことを忘れないようにしようね。
「畳の上の水練」の使い方
「畳の上の水練」の例文
- いくら本を読んで出来る気になったとしても、それは畳の上の水練で、実際にやってみた方が良いだろう。
- 発音記号を覚えた所で、畳の上の水練、実際に聞いて話さなければ英語は上達しない。
- 畳の上の水練ではいけないので、次の授業からは実際に車を運転しましょう。
- 彼に説得されても、畳の上の水練で、やってみなければわからなかった。
- 水泳をしたことがない健太くんが、水泳番組を見て水泳大会で優勝しようなんて、畳の上の水練だ。
- 彼女を振り向かせる為には、恋愛本マニュアルを読むだけじゃ畳の上の水練だ。
「畳の上の水練」の文学作品などの用例
雪が尽ると白根葵の咲いている黒土の斜面を少し登って大岩の根方に取り付く。目で練習した岩登りは足でやる段になると、畳の上の水練よりも役に立たない、目測では二、三尺にしか見えなかった階段の高さも五、六尺はあるようだ。(小暮理太郎の黒部川奥の山旅より)