「鼎足して居る」の意味(出典)
【ことわざ】
鼎足して居る
【読み方】
ていそくしておる
【意味】
かなえの足のように、三つの勢力が均衡を保つこと。
「鼎」は、かなえ。昔、飲食物を煮るのに用いた金属製の器。多くは三脚。
ああ、なるほどなぁ。三つの足がしっかりと支えている鍋みたいに、三つの勢力がバランスを取りながら対立しているわけやな。
ちょうど三国志みたいに、みんな同じくらいの力を持っていて、一つが倒れたらバランスが崩れるんやな。これは、均衡を保つことの重要性と、複雑な関係における微妙なバランスを教えてくれる言葉やね。
【出典】
「史記」
斉王となった韓信に、斉・漢・楚の三国が均衡を保ち併立することの利を説いた蒯通のことば。
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「鼎足して居る」の解説
カンタン!解説
「鼎足して居る」っていう言葉は、昔の中国の話からきているんだよ。このことわざでは、大きな鍋のようなものを支える3本の足をイメージしているんだ。
この3本の足は、それぞれ異なる国や勢力を表していて、どれか一本が欠けたり弱くなったりすると、鍋が倒れてしまうように、3つの国や勢力がうまく均衡を保っていないと、問題が起きるということを教えているんだ。
たとえばね、3つのクラスがあって、それぞれのクラスが何かイベントを計画するときに、どのクラスも同じくらいの力を出して協力すると、うまくいくよね。でも、もし一つのクラスがあまり協力しなかったら、バランスが崩れてうまくいかなくなることがあるよ。それがこのことわざで言いたいことなんだよ。
だから、「鼎足して居る」っていうのは、3つのものがうまくバランスを取っている状態を表しているんだね。
「鼎足して居る」の使い方
世界はアメリカとソ連の二大国のおかげでバランスが取れているわね。
そうでもないよ。冷戦があったし、今、ソ連が暴走中だし。
鼎足して居るというように、三大国でバランスをとった方がいいのかしら。
三すくみっていうしね。三つの国の方がバランスがいいかもね。
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「鼎足して居る」の例文
- 彼らは鼎足して居るが、この均衡が崩れた時、平和が崩れる。
- 三つの派閥が鼎足して居たのだが、部長が会長を味方につけたことでバランスが崩れた。
- せっかく鼎足して居るんだから、へたにつついて三つの勢力の均衡を崩すようなことをしてはいけない。
- 三つの軍事大国が鼎足して居るが、第四の国からA国に兵器の提供があり、争いが勃発しそうできな臭い。
- 長い間小競り合いが続いていたが、今は、どの国の王も優秀なので鼎足して居る。しかし、いずれかの王が亡くなるとどうなるかわからない。
鼎は古代の中国で使われた三足の鍋で、この三つの足が均等に支えることからこの言葉が生まれたんだよ。