「点滴石を穿つ」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
点滴石を穿つ
【読み方】
てんてきいしをうがつ
【意味】
努力が持続することの大切さを説く言葉。自他を励ますときにも、功績を称するときにも使う。
大事なのは、続けることやな。小さいことからコツコツとやっていけば、いつかは大きなことができるようになるってことやね。
【語源・由来】
雨垂れが長い間には石にも穴をあけてしまうように、非力でも根気よく続ければ必ず成功するということ。
【出典】
「漢書」
【類義語】
・蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)
・石に立つ矢(いしにたつや)
・塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)
・思う念力岩をも徹す(おもうちからいわをもとおす)
【英語訳】
Constant dripping wears away the stone.
「点滴石を穿つ」の解説
「点滴石を穿つ」という言葉は、小さな水滴が長い時間をかけて石に穴を開けることができるという意味だよ。これは、たとえ小さな力や努力でも、コツコツと積み重ねれば、最終的には大きな成果を得ることができるということを教えているんだ。
このことわざは、「塵も積もれば山となる」と同じように、少しずつでも積み重ねることの大切さを示しているんだね。たとえば、毎日少しずつ勉強することで、長い期間を経るとたくさんの知識が身につくとか、少しずつお小遣いを貯めることで、いつの間にか大きな額になるというのも、この言葉の意味に当てはまるよ。
出典は『漢書』の枚乗という部分で、類語には「愚公移山」という言葉があるんだ。これも、小さな努力を積み重ねることで大きな成果を得るという教えを含んでいる言葉なんだよ。
「点滴石を穿つ」の使い方
「点滴石を穿つ」の例文
- 毎日20分間歩くことを続けていたら体重が5キロも減りました。点滴石を穿つ、継続が大切ですね。
- 短い時間でいいので毎日技術向上のための研修をしましょう。今すぐ効果は期待できませんが、点滴石を穿つと言われるように必ず大きな成果を生み出します。
- 一円を馬鹿にしないで貯金することが大事です。点滴石を穿つの例もありますからきっと将来良かったと思いますよ。
- 点滴石を穿つというのは分かっているのだけれど、続けるのが難しいのです。
まとめ
昔の歌で千里の道も一歩からという歌詞がありました。ここからは見えない遙(はる)か彼方(かなた)の目的地に行くためには、止まっていては絶対に到着することはできません。一歩ずつ足を進めれば誰でもいつかは到達できます。途中で休んでもいいでしょう。人それぞれの努力の仕方がありますからね。継続は力なり、そうすれば誰でも点滴で石を穿つことができます。
これは、小さい力や努力も、時間をかけて積み重ねれば大きな成果をもたらすことができるという意味があるんだよ。