【ことわざ】
轍を踏む
【読み方】
てつをふむ
【意味】
先例をくり返す。また、前人の陥ったと同じ失敗を後人がする。
【語源・由来】
「轍」は、車輪の跡のこと。転倒した前の車の轍をたどって、同じように転倒することから。
【類義語】
・前車の覆るは後車の戒め(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ)
・二の舞を演じる(にのまいをえんじる)
【対義語】
-
【英語訳】
公式な英語訳はありません。同じような意味で follow in one’s footsteps という表現があります。直訳すると He made the same mistake as that of theirs. という例もあります。
「轍を踏む」の使い方
健太君、びしょ濡れじゃない。どうしたの?
蛇口が故障していて太郎君がびしょ濡れになったことろで、僕も濡れちゃった。
そういうのを轍を踏むというのよ。
踏んだんじゃないよ。回したんだよ。
「轍を踏む」の例文
- 教えてもらっていたのに、どうして気が付かなかったのでしょう。あれほど注意していたのに先輩の轍を踏んでしまいました。
- 過去に何度も同じ轍を踏んでいるのに、また同じミスを犯すなんて信じられない。
- 先輩方はこの事業を成功させるために大変な苦労をされた経験の中から、後輩が轍を踏まないよう参考のために資料を整理しました。
- 一回は仕方ないでしょう。でも、決して同じ轍を踏まないようにして下さい。
まとめ
雪道の運転を経験したことのある方には身を以って理解することができることわざです。雪のシーズン始めには雪道の運転もスピードさえ押さえて走れば安全に走行できます。シーズン後半特に1月中旬から2月頃にかけては気温も最低ですし、これまで積もった雪が硬く締まってきますので、轍が出来てハンドルを操作しても轍の通りに車が進みます。それは本当に恐怖です。轍を踏む前に轍に入らないこと、入ったら止まることが事故防止のポイントです。