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【天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず】の意味と使い方や例文(語源由来・英語訳)

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の意味(語源由来・英語訳)

意味

【ことわざ】
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

【読み方】
てんはひとのうえにひとをつくらず、ひとのしたにひとをつくらず

【意味】
人間は本来平等であって、貴賎上下の差別はない。

ことわざ博士
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」ということわざは、すべての人間は本来平等であるという考えを表しているんだよ。

つまり、すべての人は平等に生まれ、社会的な地位や富による差別は後から作られたものであるという考え方を示しているんだね。

助手ねこ
なるほどなぁ、それは人間はみんな平等ってことやな。誰もが同じ価値を持って生まれてくるんや。貴人や貧しい人、それぞれの違いは、生まれたときからあるんじゃなくて、社会が作り出したものやってことやな。

みんな生まれたときは一緒やし、どんな人でも尊重されるべきやね。地位やお金による差別は、本来あるべきじゃないってことや。みんな平等に扱われるべきやね。

【語源・由来】
福沢諭吉(ふくざわゆきち)の「学問のすゝめ」から。

【英語訳】
引用されたという説によるアメリカの独立宣言のその部分は all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness. です。

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「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の解説

カンタン!解説
解説

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」ということわざは、すごく大事な意味があるんだよ。この言葉は、みんなが生まれた時から、誰もが平等だって教えてくれているんだ。つまり、生まれたときから「この人は特別だから偉い」とか、「この人は普通だから偉くない」ということはないってことなんだよ。

例えばね、学校にいる時、みんなが同じように先生から教えてもらって、遊んだり勉強したりするように、誰もが同じように大事にされるべきなんだ。お金持ちの家に生まれた子も、そうじゃない家に生まれた子も、みんな同じ人間なんだよ。

でもね、福澤諭吉っていう有名な人が言ったんだけど、実際の世界では、人によって扱いが違うことがあるんだって。たとえば、学校の中で賢い子がいて、ちょっと勉強が苦手な子がいると、賢い子がたくさん褒められて、苦手な子はあまり褒められなかったりすることがある。でも、このことわざは、そういうのはおかしいって教えてくれているんだね。

福澤諭吉は、アメリカの独立宣言にある「すべての人は生まれながらにして平等である」という言葉を参考にして、このことわざを伝えたんだって。だから、みんなが生まれた時から平等であるべきだっていうのが、このことわざの本当の意味なんだよ。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の使い方

健太
算数のテストで点数をつけるのはおかしいと思う。
ともこ
どうしたの急に。
健太
この前社会の先生が天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずって教えてくれたから。
ともこ
それと算数の成績とは違うと思うな。都合のいいことばかり覚えているのね。健太君らしわ。
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「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の例文

例文
  1. 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずとは家柄、出身地、職業や地位などのことを言っているのではありません。
  2. 自ら努力しないで、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、だから助けられて当然だと主張するのはいかがでしょうか。
  3. 現実の社会は厳しいものです。天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずといっても暗黙(あんもく)のうちに強弱の立場が決まってしまいます。

まとめ

学校では人間は全て平等で、差別はいけないということをこのことわざで習った記憶があります。続きについては大人になってから自分で学びました。長くなりますが、このことわざに続く文書をご紹介しましょう。

されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。「実語教(じつごきょう)」に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。また世の中にむずかしき仕事もあり、やすき仕事もあり。そのむずかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という。すべて心を用い、心配する仕事はむずかしくして、手足を用うる力役(りきえき)はやすし。ゆえに医者、学者、政府の役人、または大なる商売をする町人、あまたの奉公人を召し使う大百姓などは、身分重くして貴き者と言うべし。
身分重くして貴ければおのずからその家も富んで、下々しもじもの者より見れば及ぶべからざるようなれども、その本もとを尋ぬればただその人に学問の力あるとなきとによりてその相違もできたるのみにて、天より定めたる約束にあらず。諺にいわく、「天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり」と。されば前にも言えるとおり、人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人げにんとなるなり。


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