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【鴆を飲みて渇を止む】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

鴆を飲みて渇を止む

「鴆を飲みて渇を止む」の意味(語源由来・出典)

意味

【ことわざ】
鴆を飲みて渇を止む

飲鴆止渇いんちんしかつ」ともいう。
【読み方】
ちんをのみてかつをやむ

【意味】
一時的に問題が解決しても、将来的に大きな禍となること。また、目先の問題を解決することにとらわれ、将来来る問題を考慮に入れないこと。

「鴆」は、毒鳥の一種。その羽を浸した酒は猛毒だという。
ことわざ博士
「鴆を飲みて渇を止む」ということわざは、目の前の困難から逃れるために短期的な対策を取るが、その結果長期的には大きな問題を引き起こすことを指すんだよ。
助手ねこ
なるほどな。つまり、「今の困りごとから逃げるために急場しのぎのことをするけど、それが後で大変なことになる」ってことやな。

今すぐのことだけ考えて、後のことはおかまいなしにすると、結局はそれが仇になるってことやな。これは、先を見通すことの大切さを教えてくれる言葉やね。

【語源由来】
猛毒の鴆酒を飲んで当座の渇きをいやす意から。

【出典】
後漢書ごかんじょ

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「鴆を飲みて渇を止む」の解説

カンタン!解説
解説

「鴆を飲みて渇を止む」っていうことわざはね、目の前のことだけに夢中になって、その結果後で大変なことになるっていう意味だよ。

たとえばね、お腹がすごく空いて、でも家にあるのがお母さんが明日のお弁当用に作ったおにぎりだけだとするよ。それを食べてしまったら、お腹の空きは満たされるけど、明日のお弁当がなくなって大変なことになるでしょ?それがこのことわざの意味なんだ。

「鴆」っていうのは、毒を持つ鳥の名前で、その鳥の羽が入っている酒を、喉の渇きを癒すために飲むっていう話から来ているんだ。つまり、一時的に喉の渇きは癒されるけど、毒を飲んでしまって大変なことになる、っていうことを表しているんだよ。

だから、「鴆を飲みて渇を止む」っていうことわざは、「目先の利益だけを追って、結果的に大きなトラブルを招く」ということを言っているんだね。ちょっとしたことでも、その結果がどうなるかをしっかり考えて、行動しないといけないんだよ。

「鴆を飲みて渇を止む」の使い方

健太
汚染水を海に流すんだって。
ともこ
鴆を飲みて渇を止むってやつね。その場しのぎだわ。
健太
海に流せば薄まるって考えらしいよ。
ともこ
魚の体内に凝縮される可能背は否めないのにね。
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「鴆を飲みて渇を止む」の例文

例文
  1. 鴆を飲みて渇を止むような嘘をつくと、嘘が嘘を呼び大変なことになる。
  2. 取り繕ってもその場だけで、鴆を飲みて渇を止むことになるに違いない。
  3. 今のうちにしっかり問題に対処しないと、鴆を飲みて渇を止むように、将来頭を抱えることになる。
  4. 鴆を飲みて渇を止み、自転車操業をしていたがもう限界だ。
  5. 今の政治家は、鴆を飲みて渇を止むことばかりで、問題解決を子々孫々に先送りしようとしている。




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