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【中原に鹿を逐う】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

中原に鹿を逐う

「中原に鹿を逐う」の意味(語源由来・類義語)

意味
【ことわざ】
中原に鹿を逐う

【読み方】
ちゅうげんにしかをおう

【意味】
ある地位・権力を手に入れようとしてたがいに争(あらそ)うことのたとえ。

ことわざ博士
「中原に鹿を逐う」という表現は、中原が豊かな地で、全てを代表する場所であること、鹿が帝王や重要な権力を象徴することから来ているんだ。

つまり、多くの人が権力や重要な地位を得ようと競争することを意味しているよ。

助手ねこ
なるほどなぁ、みんなで大事なものを取り合うようなもんか。帝王や大きな地位みたいに、みんなが欲しがるものがあると、そこには大勢で競争が起こるんやね。

一つの大切なものにみんなが群がって、取り合う様子を鹿を逐うって言うんやな。激しい争いやけど、そこには大きな価値があるんやろな。

【語源・由来】
出典は「魏徴(ぎちょう)」です。「中原」は中国の中央で、転じて天下を意味しています。「鹿」は帝位(ていい)を意味していて、天下の帝位を得ようと相争うことから。

選挙や政権争いについていわれることがあります。

【類義語】
逐鹿(ちくろく)

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「中原に鹿を逐う」の解説

カンタン!解説
解説

典に由来する深い歴史的な背景があるんだ。この表現は、古代中国の中原地方を指し、ここは天下の中心とされていたんだ。そして、「鹿」は帝王や政権を象徴しているよ。

このことわざは、多くの人々が帝王の位や政権を得ようとして争う様子、つまり権力や地位を巡る激しい競争を表しているんだ。人々が中原の地で鹿(権力)を追い求めるように、多くの者が一つの大きな目標や地位を巡って争い、競い合う様子を象徴的に示しているんだよ。

この言葉は、特に権力争いや競争が激しい状況を表現する時によく使われる。例えば、政治の世界やビジネスの場面で、多くの人が一つの目標や地位を目指して競い合っている時に、「中原に鹿を逐う」状況だと表現されることがあるんだ。それはまるで古代の中原で起きた権力を巡る争いを彷彿とさせるからなんだね。

「中原に鹿を逐う」の使い方

ともこ
学級委員長の選挙があるけど、健太君で出ないの?
健太
面倒くさいよ。
ともこ
中原に鹿を逐う男子って女の子にはある意味魅力的だわ。
健太
面倒くさいけど、立候補しますよ、当然じゃないか。
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「中原に鹿を逐う」の例文

例文
  1. 町内会長になりたい人たちが中原に鹿を逐うことをしてくれればいいのですが、お互いに推薦されたいらしくて会長が決まりません。
  2. 我が社も力がついてきたので、来年度は中原に鹿を逐うことにするか。
  3. 某大学と某大学の学部が全国部会の会長の座をめぐって中原に鹿を逐っいるらしい。
  4. 政治家になったのであれば総理の座を狙って中原に鹿を逐って見るのが本懐(ほんかい)ではありますが、今はまだその時期ではありません。

まとめ

中原とは中国の文化の発祥(はっしょう)の地である黄河中下流域にある平原のことです。春秋戦国(しゅんじゅうせんごく)時代は周(しゅう)の王都があった河南省(かなんしょう)一帯を指していました。後に漢民族の勢力拡大によって広く黄河中下流域を指すようになり、河南省を中心として山東省(さんとうしょう)、河北省(かほくしょう)、山西省(さんせいしょう)などを含む華北平原を指すようになったそうです。現在でも中国の権力闘争は中原にありますね。さて、現政権の天下はいつまで続くのでしょうか。日本の政権交代とは違って恐ろしいものがありますから、できれば日本に影響しないでほしいと思います。ただこれだけ経済関係が深くなると日本への影響はこれまでの政権交代とは違って大きなものになるでしょう。中原に鹿を逐うようになったら要注意ですね。


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