【ことわざ】
中原に鹿を逐う
【読み方】
ちゅうげんにしかをおう
【意味】
ある地位・権力を手に入れようとしてたがいに争(あらそ)うことのたとえ。
【語源・由来】
出典は「魏徴(ぎちょう)」です。「中原」は中国の中央で、転じて天下を意味しています。「鹿」は帝位(ていい)を意味していて、天下の帝位を得ようと相争うことから。
選挙や政権争いについていわれることがあります。
【類義語】
逐鹿(ちくろく)
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「中原に鹿を逐う」の使い方

学級委員長の選挙があるけど、健太君で出ないの?

面倒くさいよ。

中原に鹿を逐う男子って女の子にはある意味魅力的だわ。

面倒くさいけど、立候補しますよ、当然じゃないか。
「中原に鹿を逐う」の例文
- 町内会長になりたい人たちが中原に鹿を逐うことをしてくれればいいのですが、お互いに推薦されたいらしくて会長が決まりません。
- 我が社も力がついてきたので、来年度は中原に鹿を逐うことにするか。
- 某大学と某大学の学部が全国部会の会長の座をめぐって中原に鹿を逐っているらしい。
- 政治家になったのであれば総理の座を狙って中原に鹿を逐って見るのが本懐(ほんかい)ではありますが、今はまだその時期ではありません。
まとめ
中原とは中国の文化の発祥(はっしょう)の地である黄河中下流域にある平原のことです。春秋戦国(しゅんじゅうせんごく)時代は周(しゅう)の王都があった河南省(かなんしょう)一帯を指していました。後に漢民族の勢力拡大によって広く黄河中下流域を指すようになり、河南省を中心として山東省(さんとうしょう)、河北省(かほくしょう)、山西省(さんせいしょう)などを含む華北平原を指すようになったそうです。現在でも中国の権力闘争は中原にありますね。さて、現政権の天下はいつまで続くのでしょうか。日本の政権交代とは違って恐ろしいものがありますから、できれば日本に影響しないでほしいと思います。ただこれだけ経済関係が深くなると日本への影響はこれまでの政権交代とは違って大きなものになるでしょう。中原に鹿を逐うようになったら要注意ですね。