「鉄中の錚錚」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
鉄中の錚錚
【読み方】
てっちゅうのそうそう
【意味】
凡人の中では少しましなこと。
一見、普通の人たちと同じに見えても、じつはちょっとだけ特別なことができるんやね。なんか、ちょっと夢があるようなことわざやな、これは!
【出典】
「後漢書」
【故事】
後漢の光武帝が赤眉の賊を平定した時、賊軍の徐宣の態度が恭順であったのを「おまえは鉄中の錚錚だ」と褒めた言葉から。
「鉄中の錚錚」の解説
「鉄中の錚錚」という言葉は、一般的な人々の中でわずかに優れている人を形容するたとえだよ。
小学生にとってわかりやすい言い回しで説明すると、たとえばクラスでのテストの成績がみんな同じような点数だった中で、ちょっとだけ高い点数を取った人のことを指すような表現なんだ。
「錚錚」は金属の響きの音を表す言葉で、鉄という金属の中で少し良い音がすることから、その中でも一際目立つもの、あるいは少し優れているものを指すんだよ。
この表現は、特別に優れているわけではなく、あくまでその環境や集団の中で少し際立っているだけというニュアンスもあるんだ。だから、大きな舞台ではそう目立たないかもしれないけれど、その場所、その時においては少し注目される存在ということを表しているんだね。
「鉄中の錚錚」の使い方
「鉄中の錚錚」の例文
- この大賞受賞作品は鉄中の錚錚で、本来大賞に該当するレベルの作品は無かった。
- 健太くんはこのクラスでは鉄中の錚錚のように、少々イケメンだが、芸能界入りするレベルではない。
- 僕は所詮鉄中の錚錚で、世界で戦えるほどの実力はない。
- 彼女は字がうまいが鉄中の錚錚という程度で、コンクールで賞をとるほどではない。
- 鉄中の錚錚なのに、周りがちやほやするから彼は勘違いしている。