【ことわざ】
血で血を洗う
【読み方】
ちでちをあらう
【意味】
・殺傷(さっしょう)に対して、殺傷で応じることのたとえ。
・親子兄弟、肉親同士など、血のつながっている者どうしが流血の争いをすることのたとえ。
・悪事に対して、悪事に対処することのたとえ。
【語源・由来】
出典は旧唐書(くとうじょ)です。
「旧唐書」は二十四史のひとつで、唐の成立(618年)から滅亡まで(907年)について書かれています。当初は「唐書」と呼ばれていましたが、「新唐書」が編纂されてからは「旧唐書」と呼ばれるようになりました。
【類義語】
・骨肉相食む(こつにくあいはむ)
・骨肉の争い(こつにくのあらそい)
【対義語】
-
【英語訳】
英語訳はありません。同様の意味合いで肉親間の争いのことを family discord といいます。 blood feud =「(二つの家族間のなん代にも及ぶ長い)血の復讐の争い。」という英語訳もあります。
「血で血を洗う」の使い方

最近のプレコンのゲームは超リアルなんだ。

何それ。

一人のスナイパーとなって、世界中の戦場で世界の人達とリアルアイムで勝負するゲームなんだ。

ゲームでも血で血を洗う戦いなんて見たくないわ。
「血で血を洗う」の例文
- 今の日本は平和ですが歴史を振り返れば、戦国時代には血で血を洗うような争いが絶えなかったのです。
- 最先端技術を競う産業では毎日が血で血を洗う戦いのようなものです。少しでも遅れると致命的な打撃を蒙(こうむ)ります。
- 野生の世界では生き残るために血で血を洗う戦いをします。福祉に恵まれた我々からすると想像もできない厳しい世界です。
- なぜ人は血で血を洗う争うをするのでしょうか。生きるためというよりも、欲望に隠れた名誉のためなのでしょう。
まとめ
どんなに争っても、血で血を洗うようなことは経験したくないですね。他人ごととして見ていると、お金・財産が絡(から)むとその様な争いが起こる確率が高くなるような気がします。財産はなくても仲の良い家族でいたいものです。