「隣の火事に騒がぬ者なし」の意味(語源由来)
【ことわざ】
隣の火事に騒がぬ者なし
【読み方】
となりのかじにさわがぬものなし
【意味】
身近に迫りくる危険や利害関係に、人は誰しもじっとしていられず真剣に対処しようとすること。
つまり、自分の身近なことになると、やっぱり気になるんやな。
隣の火事は、他人事とは思えなくなるんや。
【語源由来】
遠い火事は冷静に見ていられるが、隣の家の火事となると慌てることから。
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「隣の火事に騒がぬ者なし」の解説
カンタン!解説
「隣の火事に騒がぬ者なし」ということわざは、自分に関係のなさそうな出来事でも、それが自分の身近なところで起こると、やっぱり落ち着いていられないっていうことを言っているんだよ。
例えば、遠くの町で起きた出来事は気にならないかもしれないけど、それが自分の隣で起きたら、やっぱり心配になるよね。それと同じで、隣の家が火事になったら、自分の家も火が飛んできてしまうかもしれないから、みんな心配して騒ぎ立てるんだ。
つまり、このことわざは、「自分の身近なことになると、みんなが心配して動き出す」という意味だよ。だから、身の回りの出来事には注意を払うことの大切さを教えてくれる言葉なんだね。
「隣の火事に騒がぬ者なし」の使い方
友達が留年するって聞いた時は「へえー」って聞いてたんだけどな。
いざ自分のこととなると違うわよね。
隣の火事に騒がぬ者なしだ。
遊んだツケが回って来ただけよ。しょうがないわね。
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「隣の火事に騒がぬ者なし」の例文
- 芸能人の不倫報道を他人事のように見ていたが、それが自分の夫となると隣の火事に騒がぬ者なしというようにパニックになる。
- 高齢化社会が進み、介護や痴呆による徘徊はいつ自分の身に降りかかってくるか分からない。隣の火事に騒がぬ者なしのごとく、みな悩む苦しむ日が来る。
- テレビ画面越しに被災地を見ているのとは違う。いざ被災者になると、隣の火事に騒がぬ者なしだ。
- トイレットペーパーの買い占めのニュースを見て愚か者ばかりだなと思っていたが、日本でも同じ状況になると隣の火事に騒がぬ者なし、我先にと買いに走った。
- 隣の火事に騒がぬ者なしというが、鼻で笑っていられるのも今の内だ。同じ目にあった時に今のように冷静でいられるか、いや、いられないだろう。
たとえば、他人のトラブルには関心を持たなかった人でも、自分の隣で問題が起きれば、自分の安全や利益を守るためには関心を持つことになるんだ。