【ことわざ】
忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず
【読み方】
ちゅうならんとすればこうならず、こうならんとすればちゅうならず
【意味】
主君に忠義を尽くそうとすれば親に逆らうこととなり孝行できず、親に孝行しようとすれば主君に背くことになり不忠となる。大切な二つのものの板ばさみになって進退きわまった状態のたとえ。
【語源・由来】
平重盛が、父の清盛と朝廷との間で苦悩したときの言葉。
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「忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず」の使い方
先生は、僕が空手が大好きならば、空手を極めればいいって言ってくれたんだよ。でも父さんは、今は、いろんなことを吸収すべきだから、勉強を頑張れって言うんだ。忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず。どちらの意見を聞けばいいんだー!
健太くんがどうしたいかを考えて決めればいいと思うわ。
僕は、空手を極めたい!
それをちゃんとお父さんに伝えれば、反対はしないと思うわ。
「忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず」の例文
- 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず、社長派につくべきか、恩がある専務派につくべきか。
- 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず、上司の不正を見逃せば組織を裏切ることになるし、不正を告発すれば上司を裏切ることになる。
- 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず、 父と育ての親である祖父の意見の狭間で悩んでいる。
- 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず、僕を指導してくれた空手教室の先生の意見を聞くか、空手部の顧問の先生の意見を聞くか、答えが出ない。
- 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず、私をここまでの地位に押し上げてくれたプロデューサーに従うか、所属するプロダクションに従うか・・・。