【ことわざ】
盧生の夢
【読み方】
ろせいのゆめ
【意味】
人間の一生が短く、栄枯盛衰のはかないことのたとえ。
【語源・由来】
「李泌」の「枕中記」より。中国、唐の盧生という青年が都で一旗あげようと田舎から邯鄲という都市(今の中国河北省南部)を目指す。疲れたので少し休もうと茶店に入ったところ、そこで出会った老人から枕を貸してもらい眠ってしまう。夢の中で次第に出世し、地位も名誉も財産も持ち、美しい妻や5人の子供に囲まれ、大きな邸宅に住むという成功物語を見たが、目を覚ますと、みすぼらしい身なりで元のままの自分がいて、老人の煮ていた栗はまだ煮えていなかった。盧生は今の夢は、ただ粟が煮えるまで間のことにすぎなかったのかと、彼は自分の抱いていた夢のはかなさに気がつき、邯鄲に行くのをやめて故郷に戻ったという話から派生した言葉。
【類義語】
・一炊の夢
・邯鄲の枕
・邯鄲の夢
・邯鄲夢の枕
・黄梁一炊の夢
・黄梁の夢
・南柯の夢
【対義語】
ー
【英語訳】
Pleasure and come and soon go.
Life is but a dream.
「盧生の夢」の使い方
人生は、儚いものだっておじいちゃんが最近よく言うのよ。
ともこちゃんのおじいちゃんの人生は、あっという間だったってことかな?
そうなの。盧生の夢っていう言葉の通り、栄枯盛衰のすべてがあっという間に目の前を通り過ぎて行ったんだって。
若いころは、これこそ盧生が夢の中にいたように、夢中だっただろうから、あっという間に感じたんだろうね。
「盧生の夢」の例文
- 盧生の夢という言葉の通り、僕の人生は儚かった。
- 盧生の夢のように、栄華を手に入れるために無我夢中だったが、あっという間にすべてが去っていき、今は何も残っていない。
- 盧生の夢というように、盧生は立身出世を夢見たが、それはたかが一瞬のもので満足できるものではなかった、人生の満足って何だろう。
- 盧生の夢というが、人間の一生はあっという間だ、自分が生まれてきた使命を全うできるだろうか。
- 盧生の夢という言葉の通り、人生は短いし、立身出世を目指すばかりが人生じゃないよ。