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「釣り落とした魚は大きい」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
釣り落とした魚は大きい
【読み方】
つりおとしたさかなはおおきい
【意味】
もう少しのところでのがしたものは、本当のものよりとても素晴らしいものに思えるということ。
つまり、失ったものほど大きく価値あるものに感じるんやな。これは、「逃したチャンスの大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
釣り上げたと喜んだとたんに逃げられた魚は、実際よりも大きく見えるように、手に入れかけたのに取り逃がしてしまったものは、素晴らしいものだったように思われることから。
【類義語】
・逃がした魚は大きい
・逃がしたものに小さいものなし
・死ぬる子は眉目よし
・死んだ子は賢い
・逃げた鰻に小さいはない
・逃げた鯰は大きく見える
【対義語】
・逃げた女房にゃ未練はない
「釣り落とした魚は大きい」の解説
「釣り落とした魚は大きい」ということわざは、「逃がした魚は大きい」とも言われ、手に入れることができなかったものや逃した機会は、失った後にその価値が実際よりも大きく感じられるという意味を持っているんだ。
この言葉は、人が何かを逃したり手に入れられなかったりすると、そのものや機会の価値を過大評価する傾向があることを指摘しているんだよ。例えば、釣りで大きな魚が釣れそうだったけれど最終的に逃がしてしまった時、その魚は実際よりもずっと大きく、価値があるもののように思い返されることがよくあるんだ。
このことわざは、失ったものへの惜しみや後悔が、そのものの実際の価値を歪めて見せるという心理的な現象を表しているんだね。人間は失うことによって、ものごとの価値を再評価し、しばしばその価値を実際よりも高く見積もる傾向があるんだよ。
つまり、この言葉は、人が失ったものや逃した機会に対して持つ感情的な反応を表すのに使われる言葉なんだね。
「釣り落とした魚は大きい」の使い方
「釣り落とした魚は大きい」の例文
- 釣り落とした魚は大きいというけれど、別れた彼女は、とても素晴らしい人だったと今さら気付く。
- 今日はお父さんの給料日で、レストランにいくというので楽しみにしていたら、お母さんの具合が悪くなって、夕食はインスタントラーメンになった。釣り落とした魚は大きいなぁ。
- 釣り落とした魚は大きいというけれど、もう少しというところでのがしたものは、実際よりもずっと大きく感じるものだ。
- 入社試験で、内定を出したが蹴られた生徒が、論文で賞を取っていることに気付き、釣り落とした魚は大きいと思った。
- 別れた彼がとても格好良くなっているのを見かけて、釣り落とした魚は大きかったかもしれないと思った。
- 会社を辞めていった彼が、やりての社長になっている記事を見て、釣り落とした魚は大きいなあとしみじみと思った。
- 釣り落とした魚は大きいというが、バーゲンセールでタッチの差で他の人に取られたカバンがとてもいい品だったような気がして悔しく思う。
「釣り落とした魚は大きい」を英語で言うと?
「釣り落とした魚は大きい」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
One is apt to think that the fish that got away was very big.
- 直訳:逃げた魚はとても大きかったと思われがちだ。
Every fish that escapes, appears greater than it is.
- 直訳:逃げた魚はみな大きく見える。
You should have seen the fish that got away.
- 直訳:あなたは逃げた魚を見るべきだった。