【ことわざ】
月夜に釜を抜かれる
【読み方】
つきよにかまをぬかれる
【意味】
ひどく油断すること、不注意きわまりないことのたとえ。
【語源・由来】
明るい月夜だから盗まれる心配はないだろうと思っていたら、大事な釜を盗まれてしまうことから。江戸や上方の「いろはかるた」の一首になっています。
【類義語】
鳶に油揚げを攫われる(とびにあぶらあげをうばわれる)
【対義語】
―
【英語訳】
―
「月夜に釜を抜かれる」の使い方

また傘をなくしちゃった。

どうして?

昨日雨だったから児童館で遊んでたら、帰るときに晴れてて、忘れきたんだ。今電話したらないって。

月夜に釜を抜かれるね。でも、困った人が使ったかもしれないから戻ってくるかもよ。
「月夜に釜を抜かれる」の例文
- 工事現場に置いてあった小型ドーザーが盗まれた。月夜に釜を抜かれたか。
- 月夜に釜を抜かれるとはいっても、電柱にのぼって電線を盗んでいくなんてとんでもないな。
- 盗む方は悪いけど、月夜に釜を抜かれるといって盗まれるほうもスキを見せないようにしましょう。
- また、収穫前のリンゴを盗られた。月夜に釜を抜かれることがないよに警戒していたのに。
まとめ
今晩の月の明るさの目安として1から30の数字でしめされた月齢(げつれい)というものがあります。正確に知るためには理科年表を見てください。簡易計算方法でいうと2017年は月+日-1=月齢です。例えば10月18日だと月齢は27です。27だと相当暗い夜で星座を見るには良い夜です。10月25日のように計算式で34となった場合には30を引いた4が月齢です。月齢が15で雲がなければ懐中電灯がなくても野山でも相当遠くまで見えますので、密林以外であれば日中と同じように行動できます。逆に30付近では、森林の中に入ると自分の手も見えないほど暗くなります。月齢を知っていると、星を楽しむとき、キャンプを楽しむときなどに便利ですよ。