「十把一絡げ」の意味
【ことわざ】
十把一絡げ
【読み方】
じっぱひとからげ
【意味】
十個の束を一まとめにして扱うという意味で、良いものと悪いもの、あるいは多くの種類のものを区別せずに全部ひとまとめにして扱うこと。また、一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとして粗末に取り扱うこと。
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「十把一絡げ」の解説
「十把一絡げ」っていう言葉はね、たくさんの違う種類のものを全部一緒くたにして、区別しないで扱うことを言うんだよ。例えば、クラスにいろんな性格の子がいても、「みんな同じようなものだよね」って思ってしまうことがあるかもしれないけど、それが「十把一絡げ」っていう考え方なんだ。
それに、それぞれのものが大して価値がないから、全部まとめてしまってもいいやって思ってしまうことも「十把一絡げ」って言うんだよ。でもね、それぞれのものには違いがあって、それぞれ大切なことがあるから、一つ一つちゃんと見てあげることが大切なんだよ。
だから、「十把一絡げ」って言葉は、物事を雑に扱ったり、全部同じだと思い込んだりしないで、それぞれの違いや特徴をちゃんと理解しようっていう教えを伝えているんだね。
「十把一絡げ」の使い方
「十把一絡げ」の例文
- アルバイトを大募集といっても、十把一絡げの、誰でもよいというものではないでしょう。
- 彼らの作品を十把一絡げに扱ってはいけない。
- 十把一絡げで10冊で千円で売られていた古書の中に、ものすごい値打ちがある本が一冊混ざっていたので迷わず購入して帰った。
- 経験数をデータ化したときに、一回と五回は同じことなのか、十回も五十回も百回もみんな十把一絡げというのは、情報として精密さを欠いていると思う。
- 祖父は、十把一絡げの村人ではなかったようで、クマと出会ったとき背負い投げをして打ち負かしたという伝説のような実話が残っている。
- 主犯格である彼が捕まるのはわかるのだが、彼の周囲の人間まで十把一絡げに逮捕されたのはいささか乱暴な話だと思う。
「十把一絡げ」の文学作品などの用例
「徒党」というものは、はたから見ると、いわゆる「友情」によってつながり、十把一からげ、と言っては悪いが、応援団の拍手のごとく、まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが、じつは、最も憎悪しているものは、その同じ「徒党」の中に居る人間なのである。(太宰治の徒党についてより)
それぞれの個性や特徴を無視して、すべて同じとみなすことから、適切な評価ができなくなることがあるね。