「大恩は報ぜず」の意味
【ことわざ】
大恩は報ぜず
【読み方】
だいおんはほうぜず
【意味】
小さな恩はすぐに気づくのに、深くて大きな恩は受けても大きすぎて気がつかず、恩返しをしないでいるものだということ。大きな恵みを受けているのに、気づかないでいる浅はかさをいましめたことば。
大きすぎる恩は、お返しする方法が見つからず、逆になんもせず終わっちゃうことがあるんやな。それを忘れずに、どんな恩もちゃんと感謝しておかなあかんな。
「大恩は報ぜず」の解説
「大恩は報ぜず」ということわざは、人が非常に大きな恩を受けた場合、その恩があまりにも大きすぎて適切に報いることが難しい、またはその恩の全貌に気づかないことが多いという意味を持っているんだ。
小さな恩であれば、たとえば誰かが道を教えてくれたり、小さな手助けをしてくれたりした場合、感謝の気持ちを表したり、何らかの形で恩返しをすることが比較的容易なんだ。しかし、もし誰かが命を救ってくれたり、人生を変えるような大きな支援をしてくれたりすると、その恩の大きさに圧倒されたり、どうしていいかわからなくなったりすることがあるんだよ。その結果、適切な恩返しをすることができずに、そのままになってしまうことが多いんだ。
このことわざは、人間の感情や行動における矛盾や複雑さを示していて、人は時に最も大きな恩を適切に報いることができないという皮肉な状況を表しているんだ。それは、大きな恩を返す方法が見つからない、またはその恩の意味を完全に理解できないためかもしれない。この言葉は、私たちが受ける恩の大きさを真剣に考え、できる限りの感謝を示すべきだという反省を促しているんだね。
「大恩は報ぜず」の使い方
「大恩は報ぜず」の例文
- 雨が降ると嫌だとか天気が悪いとかいうけれども、大恩は報ぜず、雨が降らないと人間は生きていけないことを忘れている。
- 大恩は報ぜず、太陽がそこにあることに感謝しないように、ともこちゃんの存在が当たり前すぎて感謝することを忘れていた。
- 大恩は報ぜず、先生はいつも陰ながら見守ってくれていたのに、そのありがたさに気づかなかった。
- 大恩は報ぜず、大震災がおこるまで、電気のある生活のありがたさを忘れている人が多かった。
- 大恩は報ぜず、自分が親になるまで父の愛情に包まれ育ったことに気が付かなかったので、感謝の言葉を伝えることができなかった。