「矯めつ眇めつ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
矯めつ眇めつ
【読み方】
ためつすがめつ
【意味】
色々な方向から念入りに見るようす。
「矯めつ眇めつ」という言葉は、あるものを細かく、あるいは様々な角度から注意深く観察する様子を表す表現だよ。
矯めつ眇めつって、物事をいろんな角度からじっくり見るっていう感じやな。何かを深く理解しようとするときや、細かいところまで気を配るときに、このような観察の姿勢が必要になるんやろうな。
ちゃんと物事を見るって、ただ目を通すだけやなくて、細部にわたって注意深くチェックすることが大切やってことを教えてくれる言葉やね。
【語源・由来】
「矯めつ」は目を据えてみる。「眇めつ」は片目を細くして見ること。
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「矯めつ眇めつ」の解説
カンタン!解説
「矯めつ眇めつ」という言葉は、物事をいろいろな角度からじっくりと観察し、細かく注意深く見る様子を表しているんだよ。「矯める」は物事を正す意味も持つけど、この文脈では注意深く見ることを意味しており、「眇める」もまた細かく見るという意味だね。
たとえば、芸術作品を鑑賞する時や、緻密な工芸品を評価する時に、細部にわたってそれぞれの特徴や美しさをじっくりと観察することが「矯めつ眇めつ」と表現されるんだ。これは、ただ大まかに見るのではなく、細かい部分まで気を配って、慎重に観察することを意味しているんだよ。
この表現は、物事をよく理解するためには、さまざまな視点から、そして細部にわたって注意深く観察することの重要性を示しているんだね。それは、物事を深く理解したり、本質を見抜いたりするためには、表面的な観察だけでなく、より深い洞察が必要であると教えてくれているんだ。
「矯めつ眇めつ」の使い方
矯めつ眇めつ眺めてみたけれども、校庭には、何の変化もないようだよ。
おかしいわね。校庭で事件が起こるって、確かな筋からの情報が入ったのよ。外れるわけが無いわ。
たまには情報筋の人も勘違いするんじゃないのかなあ。そろそろ帰ろうよ。
だめよ。油断しないで矯めつ眇めつ校庭を観察してちょうだい!
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「矯めつ眇めつ」の例文
- 彼は、健太くんから借りたマントを広げ、裏も表も矯めつ眇めつ値踏みした後、小鼻をヒクヒクさせて、子犬みたいに布地をかいだ。
- 陶芸が趣味の母は、焼きあがった皿を矯めつ眇めつ眺めている。
- この指輪が偽物とすり替えらていただなんて信じられないと、指輪をひっくり返しては矯めつ眇めつしたのでした。
- その暗号のような走り書きを矯めつ眇めつした後、彼は思いついた推理を僕に披露したのでした。
- その子供は、拾ったどんぐりを矯めつ眇めつしてから、自分のポケットに大事そうに入れたのでした。
- 入国審査の時に、僕のパスポートが偽物に見えたのか、矯めつ眇めつ眺められて、いつも以上に時間がかかった。